イー・アクセスが提案していたのは「企業価値向上新株予約券(eAccess Rights Plan)」と呼ばれるもの。株主総会後に開かれた記者懇談会で同社の千本倖生代表取締役会長兼CEOは、eAccess Rights Planが日本で最初の“前向きなポインズンピル”として株主総会で賛同を得られたことを報告。「ネガティブな意見はまったくなかった。機関投資家はポイズンピルには反対するものだが、委任状を全部調べてみたら、機関投資家のほとんどが賛成だった。今日の株主総会に出席した個人株主も誰も反対しなかった」と述べた。
具体的にeAccess Rights Planとは、同社に対する買収などの提案があった場合、現経営陣と買収を仕掛てきた者(千本CEOはこれを、ライブドアとニッポン放送の関係に例えて“ホリエモン集団”と呼んだ)のどちらが株主価値を高めるかを、7人の社外取締役だけで構成される「企業価値向上検討委員会」が判断。その結果、買収により企業価値が下がると判断されれば、新株予約券を既存の全株主へ発行することで敵対的買収を防ぐ仕組みだ。