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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
バッファロー、無線ルータやコンバータなど第3世代AirStationシリーズ

 バッファローは、筐体デザインやハードウェアを一新した第3世代AirStationシリーズを発表、無線LANルータや無線LANコンバータなどを8月中旬より順次発売する。合わせて、国際標準IEEE 802.11a対応のUSB接続型無線LANアダプタなども発表された。


バッファローの山口常務取締役 事業本部長
 バッファローでは3日、新製品発表に合わせて発表会を開催。冒頭登壇した山口英利 常務取締役 事業本部長は、「これまでも用途に応じた無線LAN製品の提案を行なってきたが、何をどのように使って良いかをユーザーに明確に提案できていなかったようだ」とコメント。「ホームネットワークは今後PC主体からデジタル家電や携帯型ゲーム機などが主体になる」とした上で、「家庭内でどこでも高速で接続できる無線LAN機器が必須になり、それらを利用したソリューションを一層わかりやすくユーザーに伝えていきたい」と抱負を語った。

 今回発表されたのは、筐体デザインやハードウェアなどを一新した第3世代のAirStationシリーズなどの新製品。無線LANルータはIEEE 802.11gに準拠したエントリーモデルの「WHR-G54S」と、無線通信距離を延長するハイパワーモデルの「WHR-HP-G54」の2製品で、セットモデルも用意する。また、無線LANコンバータ「WLI-TX4-G54HP」や国際標準IEEE 802.11aに対応したIEEE 802.11a/b/g準拠のUSB 2.0接続型無線LANアダプタ「WLI-U2-KAMG54」も発表。このほか、第3世代AirStation向けのアンテナなどといったオプションアンテナも新たにラインナップした。


(左から)第1世代から第3世代までのAirStationシリーズ 第3世代では第2世代と同様に横置きも可能なほか、アンテナが外付けタイプへと変更された

 発表会ではまた、石丸正弥 ブロードバンドソリューションズ事業部 マーケティンググループリーダーから、今後発表を予定する第3世代AirStationシリーズの新製品も明らかにされた。投入を予定するのは、国際標準IEEE 802.11aに対応する無線LANルータやリモートアクセス対応の無線LANルータをはじめ、無線LANルータとクライアントとを中継する際に無線LAN規格を使い分ける無線LAN中継器。石丸氏は第3世代のAirStationシリーズについて、「快適なホームネットワーク環境を実現するためのソリューションであり、改めて原点回帰して無線がしっかり届く製品を展開していきたい」と語った。


今後の製品ロードマップ。国際標準IEEE 802.11a対応モデルやリモートアクセスモデルも発売を予定 無線ルータ間とクライアント間で異なる無線規格を利用する「ハイスピード無線LAN中継機」も10月に発売予定。価格は1万円前後が目標だという

筐体デザインを一新した第3世代AirStation。ハイパワーモデルも用意

WHR-G54S。写真右は別売オプションのアンテナ「WLE-AT-DAC」を接続したもの

WHR-HP-G54
 WHR-G54Sは、IEEE 802.11gに準拠した無線LANルータ。8月中旬に発売を予定し、標準価格は11,025円。

 WHR-G54Sでは、同社のハイエンドモデル「WZRシリーズ」に搭載されていた無線LAN高速化技術「フレームバーストEX」や、無線LANの空きチャネルを自動検索して電波干渉を防止する「電波混雑防止機能(旧名称:Autoチャンネル設定機能)」を搭載した製品。

 インターネットに初めて接続する際に回線種別を自動判別して設定を行なう「らくらくセットアップ」を機能強化し、ブリッジモードへの切り替えにも対応した「インターネット@スタート」機能もサポート。加えて、本体底面にはブリッジモードへの切り替えが可能なスイッチも装備する。

 また、無線LAN自動設定システム「AOSS」や、有料のコンテンツフィルタリングサービス「有害サイトブロックサービス(旧名称:BUFFALOコンテンツフィルタ)」の利用も可能。有害サイトブロックサービスに関しては、1カ月間無料で試用できる。

 合わせて発表された無線LANルータ「WHR-HP-G54」は、WHR-G54Sと比較して無線通信距離を延長する「AirStation Booster」を内蔵したハイパワーモデル。8月下旬に発売を予定し、標準価格は19,740円。

 WHR-HP-G54のAirStation Boosterでは、従来ハイパワーモデルから機能強化が図られており、20Mbps以上の通信が可能な距離が「WZR-HP-G54」から最大210%の拡大を実現。同社測定値で220mの距離で20Mbps以上のスループットを確認できたという。

 それ以外の仕様としては、どちらも同時5セッションまでのPPPoEマルチセッション、SPI、アタックブロックをはじめ、64/128bitのWEP、WPA(AES/TKIP)などをサポート。IPv6パススルー機能に関しても、8月末に公開を予定するファームウェアで対応するとしている。

 本体有線インターフェイスにはWAN側に10BASE-T/100BASE-TX×1ポート、LAN側に10BASE-T/100BASE-TX×4ポートのスイッチングハブをそれぞれ搭載。本体サイズは、28×130×144mm(幅×奥行×高)で、重量は245g。なお、本体上部にはアンテナ端子を備えており、製品にはスリーブアンテナが標準で同梱される。

 なお、両製品ともセットモデルも合わせて発売される。WHR-G54Sでは、無線LANカード「WLI-CB-G54S」およびUSB接続型無線LANアダプタ「WLI-U2-KG54」のセットが各12,075円、無線LANコンバータ「WLI3-TX1-G54」とのセットが18,690円。また、WHR-HP-G54では無線LANカード「WLI-CB-G54S」とのセットが22,050円、無線LANコンバータ「WLI3-TX1-G54」とのセットが26,565円。


本体背面 ブリッジモードへの切り替えスイッチは本体底面に用意する

WHR-HP-G54と従来モデル「WZR-HP-G54」との通信速度比較 発表会では同じく「AirStation Booster」を内蔵する無線LANカード「WI-CB-G54HP」のスループットデモも 測定結果

4ポート搭載の無線LANコンバータと新11aチャネル対応のUSB無線LANアダプタ

 WLI-TX4-G54HPは、4ポートのスイッチングハブを搭載したIEEE 802.11g準拠の無線LANコンバータ。9月上旬の発売を予定し、標準価格は15,530円。

 WLI-TX4-G54HPは、無線LANルータ新製品と同様に新筐体を採用した製品。10BASE-T/100BASE-TX×4ポートのスイッチングハブを備え、デジタル家電やゲーム機などの機器を無線化できる。また、別途スイッチングハブを用意することで、5台以上の機器の無線化にも対応する。

 加えて同製品は、WHR-HP-G54と同様に無線LAN距離を延長する「AirStation Booster」を内蔵。このほか、AOSSや64/128bitのWEP、WPA(TKIP/AES)をサポートする。本体サイズは、28×130×144mm(幅×奥行×高)で、重量は240g。


WLI-TX4-G54HP WLI-TX4-G54HPとデジタル家電などを組み合わせた利用例

WLI-U2-KAMG54
 WLI-U2-KAMG54は、国際標準のIEEE 802.11a(W52/53)と従来のJ52に対応したIEEE 802.11a/b/g準拠のUSB 2.0/1.1接続型無線LANアダプタ。8月下旬の発売を予定し、標準価格は6,615円。

 無線LAN高速技術「Super A/G」やAOSSを搭載。セキュリティ面では、64/128bitのWEP、WPA(TKIP/AES)をサポートした。対応OSはUSB 2.0駆動時がWindows XP(SP1以降)/2000(SP4以降)、USB 1.1駆動時がWindows XP/2000/Me/98SE。

 本体サイズは、103×11.3×28.5mm(幅×奥行×高)で、重量は24g。なお、筐体部にはストラップホールを用意するほか、角度や向きの調整が可能なフレキシブルUSBケーブルも製品に同梱している。

 合わせて、無線LANルータとのセットモデルも発売される。標準価格はIEEE 802.11a/b/g同時利用可能な「WER-AM54G54」とのセットが22,050円、切替型の「WER-AMG54」とのセットが18,690円。


外部アンテナ3製品も発表。第3世代向け製品はルータ直付けタイプ

 このほかバッファローでは、無線LAN製品に接続可能な外部アンテナ3製品を発表した。第3世代AirStationシリーズ用の平面型指向性アンテナ「WLE-AT-DAC」は、アンテナ端子部に直付け可能なアタッチメントタイプの製品。9月上旬発売予定で、標準価格は4,179円。

 また、指向性アンテナ「WLE-DAH」と、高さ351mmの無指向性「WLE-HG-NDR」は、どちらも8月下旬より標準価格6,279円で発売される。なお、WLE-HG-NDRは今回発表された「WHR-G54S」「WHR-HP-G54」など一部機種では、電波出力が強くなり過ぎて電波法違反となるため、該当機種での利用はできない。


WLE-AT-DAC。アンテナ部は最大90度の角度調整が可能 (写真左から)「WLE-HG-NDR」と「WLE-DAH」

関連情報

URL
  WHR-G54S ニュースリリース
  http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/new/2005/028_1.html
  WHR-HP-G54 ニュースリリース
  http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/new/2005/028_2.html
  WLI-TX4-G54HP ニュースリリース
  http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/new/2005/028_4.html
  WLI-U2-KAMG54 ニュースリリース
  http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/new/2005/028_6.html
  WLE-AT-DAC ニュースリリース
  http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/new/2005/028_3.html
  WLE-DAH、WLE-HG-NDR ニュースリリース
  http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/new/2005/028_5.html

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(村松健至)
2005/08/03 19:10
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