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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
総務省、高速PLCと無線の共存利用に関する条件案について意見募集

 総務省は21日、2006年1月から開催している「高速電力線搬送通信に関する研究会」において、高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案が取りまとめられたと発表した。同省では同案に対する意見を10月21日から11月21日まで募集する。

 電力線搬送通信(PLC)は既存の電力線を利用した通信技術で、家庭にあるコンセントからインターネット接続などが可能になる。高速PLCは、2~30MHzの帯域を利用して最大200Mbpsの通信が実現できるものだが、漏洩電波が無線利用に影響を及ぼすことが懸念されるため、漏洩電波低減技術の開発が進められていた。

 今回、高速電力線搬送通信に関する研究会が取りまとめた共存条件案では、屋内配電線を用いた高速PLCが対象。高速PLC設備からの漏洩電波が無線局などの受信性能を制限する周囲雑音以下となるよう、漏洩電波の発生要因であるコモンモード電流の許容値が算出された。それによれば、2~30MHzの帯域における許容値は準尖頭値が30dbμA、平均値が20dbμAとなっている。

 これを受けて、総務省では共存条件案に対する意見募集を10月21日から11月21日17時まで実施。寄せられた意見を踏まえて研究会報告として取りまとめるとしている。


関連情報

URL
  総務省 報道資料
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051021_1.html

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(村松健至)
2005/10/21 17:14
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