ソフトバンクは3日、ボーダフォン買収を目的とした第三者割当による新株発行引受を決議したと発表した。ソフトバンクはモバイルテックを、モバイルテックはBBモバイルを第三者割当増資により子会社化し、ボーダフォンの普通株式公開買付はBBモバイルが担当する。
今回の第三者割当増資は、ソフトバンクBB常務取締役の宮川潤一氏が代表を務めるモバイルテックを持株会社とし、BBモバイルをモバイルテックの100%子会社とするためのもの。ソフトバンクでは「BBモバイルの事業領域が広いこともあり、持株会社制とすることで買収のディールも進めやすくなる」とコメント、休眠会社の状態にあったモバイルテックをBBモバイルの持株会社にするための施策とした。
モバイルテックでは総額2,008億円となる4,016,000株の普通株式を発行し、これをソフトバンクがすべて引き受けることでモバイルテックはソフトバンクの100%子会社となる。さらにBBモバイルは総額2,000億円となる普通株式2,000,000株をモバイルテックに対して割り当てることでモバイルテックの100%子会社となり、モバイルテックを持株会社とした経営体制に移行する。
BBモバイルでは、これら新株発行による資金をボーダフォン普通株式の公開買付に使用する。公開買付の期間は4月4日から4月24日までの21日間で、買付価格は1株につき313.456円。買付予定株式総数は5,199,188株で、買付に要する資金は約1.7兆円の見込み。
■ URL
特定子会社の異動に関するお知らせ
http://www.softbank.co.jp/news/release/2006/060403_0005.html
BBモバイル株式会社による公開買付けの開始に関するお知らせ
http://www.softbank.co.jp/news/release/2006/060403_0004.html
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(甲斐祐樹)
2006/04/03 19:45
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