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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
矢沢永吉がYahoo! JAPAN ライブトークに登場。リミックスアルバムを語る

 Yahoo! JAPANは15日、矢沢永吉をゲストに迎えた「Yahoo! JAPAN ライブトーク」を開催した。

 Yahoo! JAPAN ライブトークは、各界の著名人をゲストに迎えて行なわれる約30分間の動画番組。毎週火曜および木曜日に原則配信が行なわれ、Yahoo! JAPAN IDを取得したユーザーであれば無料で視聴できる。また、番組中はYaooo!チャットを利用したゲストへの質問も受け付けられている。

 矢沢永吉をゲストに招いた今回のライブトークは、5月17日に発売される矢沢永吉初のリミックスアルバム3枚が発売されるのに合わせて開催。リミックスアルバム発売にあたっての思いなどが語られた。MCはラジオDJなどで活躍する荘口彰久。


リミックスアルバムは「リスナーに曲がストンと入るように」制作

矢沢永吉

以前にもMCの荘口彰久からインタビューを受けたこともあり、終始和やかに進んだ
 「3年くらいかけて、じわじわと若いファンが増えてきている」と語る矢沢永吉は、「上は70歳くらいから、下は10代後半や女子高生までファンがいて、嬉しいことです」とコメント。荘口から「若いファンが増えたこともリミックスアルバムの制作に繋がったんですか」との問いに、「そうですね」と語る。今回発売される3枚のリミックスアルバムは、1980年代後半から1990年代にかけて発表した楽曲が各12曲ずつ、合計36曲がリミックスされて収録されている。

 ソロデビューから30年を過ぎる中で、「ビートルズやストーンズの影響を受けて、ロック小僧になった僕らの世代は海の向こうのアメリカなどに憧れた。そして、実際にアメリカに行って向こうの連中たちと一緒にやる洋楽志向でやってきた」と振り返る。しかし、「2、3年前にリスナーは果たしてそういうことを考えて聴いているのか」という疑問がふと湧いたという。「もちろん、マニアックで洋楽志向という人もいる」と前置きした矢沢は、「そうした人は全体の10~20%くらいで、ほとんどは『矢沢の声や詞の内容』といった楽曲を聴いて感じていると思う」と語り、「作り手オンリーで走ってきたんじゃないか」と述べる。

 そうした考えは2005年末に友人に指摘され確信に変わり、2006年に入って1月20日にはリミックスアルバム制作に向けてスタジオ入りしたという。矢沢は「20年前に同じことを言われたら『お前に何がわかる』と頭に来ていたと思うが、今までやってきたことがあるから、そうした考えに合致した」と語る。そうした経緯もあり、楽曲選曲作業には自身は参加せず、レコード会社に勤務するOLやアルバイトなどを交えて36曲を選出してもらったという。

 選出された楽曲の曲順に関しては自身も携わったが、その中で「選曲されてわかる曲もあったが、これを選ぶの? という曲も何曲かあった」と驚いた点もあったという。その上で「リスナーに曲がストンと入っていって、良いメロディだと感じてもらえることを1番に制作していった」とリミックスアルバムに対する思いを明かした。


「5万人が投げるタオルは圧巻」「リミックスアルバムは自分の中で結構嬉しい作品」

イベント中は身振り手振りを交えながらユーザーからの質問に回答していた
 番組中にはYahoo!チャットを通じたユーザーからの質問も多数寄せられた。その中で「コンサートでタオルを投げてもらえるのは嬉しいですか」との質問には、「嬉しいというか、当たり前になっちゃった」と回答。タオル投げがはじまった頃については「覚えてないんですよ」とのことだが、「矢沢がタオルか布を肩にかけてやったのが多分、最初かもしれない」とコメントした。「そうすると当然誰かが真似して、次のコンサートでパラパラっとあがるでしょ。それが、バラバラっとなって、ドロドロになって、最後は全員があがるようになった」と述べ、「横浜スタジアムや国立競技場だと5万人が一斉にタオルを投げる。それを見ると圧巻ですよ」とステージ側からの印象を語った。

 「昔の自分に会えるとしたら、何を伝えたいか」という質問には、「マネージャーには気をつけろ」と笑いながら答えたのち、「ああすれば良かった、こうすれば良かったというところがありすぎて、言ったところで仕方がない」と述べる。「キザに言うと、遠回りして良かった。まだ、現役で武道館に立てることは最高ですよ」と今に向かって生きる自身の姿を示した。

 30年以上にわたって活動を続けてきたエネルギーに関しては、「デビュー当時はここまで歌うとか考えたことはなかったけれど、ええ格好しいなんでしょうね。ミーハーもそうだけど、世間にはあまり良いイメージを持ってもらえない言葉。でも、人に迷惑をかけない、ええ格好しいやミーハーは良いことだと思うし、僕を支えてきたのはこれだと考えている」と述べた。

 今後のロック活動に関しては「ステージに立てるうちは、絶対やりますね」と力強く述べる。矢沢は「50歳を超えて思ったのは、やることを持てて良かったということ。音楽に関わらず、ほかの分野で活躍する人も含めて、自分なりのやり甲斐を見つけることができたら幸せなんだろうと思う」と語った。

 イベントの最後に矢沢は「自分の人生の中でソロ活動を始めたときや渡米したときなど、いくつかのターニングポイントがあった」と振り返った。そうした中で今回のリミックスアルバムについて「過去の曲をミックスダウンしただけなのに、音楽評論家から『こんな良い曲を書いていたんですね』と言われて非常に嬉しかった」と述べ、「僕のいくつかの嬉しいターニングポイントのなかで、このリミックスアルバムは結構嬉しいです。もし良かったら、是非聴いてみてください」と語り、イベントを締めくくった。


イチロー選手とのテレビ対談については「凄い良かった」と語ったほか、「昔の自分に発言や雰囲気が似ている」とも イベントの最後にはカメラに向かって「世界でも同時中継で見ているリスナーがいると思うと、エキサイティングしている」とメッセージを送っていた

関連情報

URL
  Yahoo! JAPAN ライブトーク
  http://livetalk.yahoo.co.jp/
  Yahoo! JAPAN ライブトーク-矢沢永吉
  http://livetalk.yahoo.co.jp/performer/138/

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(村松健至)
2006/05/16 11:05
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