三洋電機は、ムービーカメラ「Xacti」シリーズの新製品として、水中撮影に対応した「DMX-CA65」を6月15日に発売すると発表した。オープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後の見込み。合わせて、Webコミュニティと連携した「Xacti 2.0プロジェクト」の参画企業拡大が発表された。
■ 水中撮影に対応した新型Xacti「DMX-CA65」。水深1.5mで60分間使用可能
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水中での撮影に対応した新型Xacti「DMX-CA65」
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DMX-CA65は、世界で初めてだという水中撮影が可能な防水性能を備えたムービーカメラ。噴流に対して保護する「JIS IPX5」、潜水状態での使用に対する保護を行なう「JIS IPX8」に対応し、水中や雪上で撮影ができるとしている。水中撮影は水深1.5m以内で、最大60分まで撮影や再生といったが操作が可能。ただし、水中での電池交換は行なえない。
防水面以外の仕様は、2007年3月に発表した「DMX-CG65」と同等。H.264(MPEG-4 AVC)フォーマットを採用し、有効画素数は約600万画素(総画素数約637万画素)で、光学5倍ズーム機能や手ぶれ補正機能を備える。また、高速画像処理LSI「ピュアフォースエンジンIII」を搭載し、ムービー撮影時には最低被写体照度が約2ルクスでの高感度撮影が可能。静止画撮影モードでは50~1,600の範囲でISOを設定できる。
18MBの内蔵メモリのほか、8GB SDHCメモリカードに対応したSDカードスロットを搭載。録画時のファイル形式と最大サイズは、動画がMP4で最大640×480ピクセル(30fps・3Mbps)。静止画がJPEGで、最大3,680×2,760ピクセルになる。
液晶モニタは、約15万画素の2.5型低温ポリシリコンTFTカラー液晶。音声部分はマイクと、モノラルスピーカーを内蔵した。また、インターフェイスはAV出力とUSB 2.0×1ポートを備える。
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発表会では実際に水中撮影などを試すデモも行なわれた
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JIS IPX8およびIPX5相当の防水性能をサポート
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DMX-CA65の主な特徴
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本体色は利用シーンをイメージした3色を用意。左からシェルホワイト、マリンブルー、ブライトイエロー
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本体カラーは、リゾート、ビーチ、スポーツと利用シーンをイメージした「シェルホワイト」「マリンブルー」「ブライトイエロー」の3バリエーションを用意。また、三脚台に対して垂直に接続できる平行四辺形型のレンズ構成を実現している。
本体サイズは70.4×40.5×111.4mm(幅×奥行×高)で、重量は約216g(本体のみ)。720mAhのリチウムイオン電池が1本付属し、動作時間は静止画撮影が約160枚、ムービー連続撮影が約80分、連続再生が約190枚になる。
このほか、製品にはアドビ システムズのDVD作成ソフト「Adobe Premier Elements 3.0」と、画像管理ソフト「Adobe Photoshop Alubum SE」が同梱する。なお、撮影した動画を動画共有サービスに直接アップロードできるツールなどは付属しない。
三洋電機のDIカンパニー DI事業部 DI企画部 部長の豊田秀樹氏は、「これまで水中撮影に対応したデジタルカメラはあっても、ムービーカメラはなかった。これはボディの大きさ、回転ヒンジなどの複雑な機構を採用していたからだ」とコメント。「DMX-CA65では、組み立て精度の向上や特殊パッキンによる密閉構造などによって製品化を実現できた」と述べるとともに、「ムービー撮影の楽しみや利用シーン拡大を図ってきたい」と抱負を語った。
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本体前面
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フリップ側反対面は、いずれのカラーモデルもホワイトで統一されている
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本体操作面とフリップを開いたところ
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■ Xacti 2.0プロジェクトの参画企業が8社に。6月には公式サイトも開設
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三洋電機の豊田氏
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三洋ではDMX-CG65を発表した2007年3月に、Webコミュニティと連携した「Xacti 2.0プロジェクト」を立ち上げている。同プロジェクトは、ムービーカメラで撮影した映像をインターネット上の動画共有サービスなどに公開するなど、ムービーカメラの利用シーン拡大を目指したものになる。
当初はSEEBOX、エムログ、ボイスバンク、シックス・アパートの4社体制だったが、今回新たにAXSEED、フリップ・クリップ、フジテレビラボLLC、アスクドットジェーピー(Ask.jp)が参画。三洋では、8社が提供する動画共有サービスなどを通じながら、Xactiをはじめとするムービーカメラの利活用シーンの提案を進めたい考えだ。
合わせて三洋は、Xacti 2.0プロジェクトを紹介するWebサイトを6月中旬に公開すると発表。詳細は今後明らかにされるが、コミュニティサイトとして運営される予定で、プロジェクトに参画する各社サービスの紹介や誘導も進めるという。
なお、今回参画した4社に話を聞いたところ、今後Xactiと連携した企画などを検討していくという企業もあった。また、Ask.jpではDMX-CA65がサポートするH.264形式のファイルを直接アップロードできるようなサービスも現在検討しているとした。
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Xacti 2.0プロジェクトの参画企業は8社へと倍増した
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発表会場では各社によるサービス紹介コーナーも用意された
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フジテレビラボLLCの「ワッチミー!TV」では発表会のライブ配信も実施したという
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■ URL
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0705news-j/0531-1.html
Xacti 2.0プロジェクト(6月中旬開設予定)
http://xacti-20.com/
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(村松健至)
2007/05/31 17:43
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