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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTT、NGNの商用サービス名称を「フレッツ 光ネクスト」に。料金案も公表

 NTT東日本およびNTT西日本は27日、2008年3月に提供開始を予定する次世代ネットワーク(NGN)の商用サービスに向けた検討状況を公表した。両社では、ブランド名を「フレッツ 光ネクスト」と決定し、サービス時の料金案も明らかにした。


個人サービス料金は現行と同額。HD画質のテレビ電話は3分105円

 NGN商用サービスのブランド名「フレッツ 光ネクスト」について両社では、「次世代を担うNGNの先進性」と「フレッツ光の浸透度」を踏まえて決定したと説明。フレッツ 光ネクストで提供する個人向け接続サービスは、最大100Mbpsの戸建て向けプラン「ファミリータイプ」と集合住宅向けの「マンションタイプ」で、料金は既存サービスと同額になる。また、事業所向けの「ビジネスタイプ」は最大通信速度が概ね1Gbpsで、料金は同等程度を見込んでいる。

 0AB~J番号によるIP電話サービスは、「ひかり電話」および「ひかり電話 オフィスタイプ」と、従来と同名称。基本料金は「ひかり電話」が月額525円、「ひかり電話 オフィスタイプ」が月額1,365円と、既存サービスと同額を検討。音声通話は、7KHzによる高音質版を含めて3分8.4円。テレビ電話は標準品質とSD品質相当が3分15.75円で、ハイビジョン品質相当が3分105円になる。加えて、「ひかり電話 ビジネスタイプ」に相当する大規模事業者向けプランも検討するとしている。


コンテンツ配信「フレッツ・キャスト」は、月額210円で帯域保証も

 コンテンツ配信向けサービス「フレッツ・キャスト」は、ベストエフォートのユニキャスト/マルチキャスト配信の付加利用料金は0円。また、QoSによるユニキャスト配信機能を月額210円で提供する。

 これは、フレッツ・キャスト向けに提供される映像配信サービスなどの通信帯域を保証するもので、「フレッツ 光ネクスト」自体の速度保証は行なわれない。同機能では、ひかり電話のQoS技術を用いるため、ひかり電話の契約が必要になる。

 また、QoSによる地上デジタル放送IP再送信サービスは、再送信事業者向け料金を新たに設定するという。なお、フレッツ・キャストの事業者向け料金は既存サービスと同等または同等以下を見込んでいる。

 このほか、VPNサービスでは「フレッツ・VPN ゲート」や「フレッツ・VPN ワイド」などをラインナップ。イーサネットサービス「ビジネスイーサ ワイド」は、県内および県間通信に対応する。

 フレッツおよびひかり電話系のサービスエリアは、3月末でNGNフィールドトライアルを実施した東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県/大阪府の一部地域を予定。その後、エリア拡大を順次行ない、2010年度末までに現行のBフレッツサービスと同等までにエリアを広げたいとしている。

 なお、料金やその他提供条件は2月27日時点のもので、3月末の商用サービス提供時とは内容が異なる場合があるという。


関連情報

URL
  NTT東日本 ニュースリリース
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0802/080227a.html
  NTT西日本 ニュースリリース
  http://www.ntt-west.co.jp/news/0802/080227a.html

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(村松健至)
2008/02/27 16:20
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