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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ドコモ、Super 3Gシステムの屋外実験。最大250Mbpsのパケット伝送に成功

 NTTドコモは、2008年2月末に横須賀地区で開始した「Super 3G」システムの屋外実証実験で、下り最大約250Mbpsのパケット伝送に成功したと発表した。同実験の詳細は、4月1日に米国で開幕する「CTIA Wireless 2008」で紹介される。

 「Super 3G」は、W-CDMAの拡張技術であるHSDPAやHSUPAを発展させたもので、データ通信速度や接続遅延の短縮、周波数利用効率の向上などを目指したシステム。また、W-CDMAの標準化団体「3GPP」で、「Long Term Evolution(LTE)」との名称で標準化作業が進められており、すでに主要な標準仕様が承認されている。

 屋外実証実験では、基地局送信および移動局受信のそれぞれに、最大4本のアンテナを利用。下りをMIMO伝送で実施し、周波数帯域幅は標準仕様規格上の最大値である20MHz幅を使用した。この結果、屋外における実無線環境で最大約250Mbpsのパケット信号伝送を達成したという。

 Super 3Gに関してドコモは、2006年7月に装置開発に向けたメーカー募集とともに、開発に着手。2007年7月からは屋内実験を開始し、現在までに基本的な性能確認とシステムの最適化を図ってきたという。

 ドコモでは、屋内外の環境におけるシステムのさらなる最適化やハンドオーバーなどの主要機能確認を行ない、実用化に向けた検証を進める考え。その上で2009年の商用システム開発完了を目指すとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080326_01.html

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(村松健至)
2008/03/26 16:27


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