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プラネックス、最大108Mbpsで通信できる無線アクセスポイントなど2製品
無線LANアクセスポイント「CQW-AP108AG」
プラネックスコミュニケーションズは、米Airgo Networksの無線技術「Airgo True MIMO(Multi Input Multi Output)」を採用した最大通信速度108Mbpsの無線LANアクセスポイント「CQW-AP108AG」と無線LANカード「CQW-NS108AG」を8月中旬より発売する。オープンプライスで、店頭販売価格はCQW-AP108AGが12万8,000円前後、CQW-NS108AGが19,800円前後となる見込み。
MIMOは、送受信側の両方に複数のアンテナを用意し、データを分割して送信する技術。Airgo True MIMOでは、5GHz帯を利用したIEEE 802.11aと2.4Ghz帯を利用したIEEE 802.11gとの互換性を実現し、Airgo独自の複数アンテナ信号処理技術を採用したことで、20MHzの単一チャネル下で72/96/108Mbpsでの通信が可能だとしている。
Airgo True MIMOでは、同時に2本のアンテナを利用してデータを送信し、1チャネルあたり最大108Mbpsの通信速度を実現。受信機側では3本のアンテナを利用してデータを受け取ることで、通信の安定性を確保できるという。このほか、他社の無線LANチップを採用した機器との通信においても、速度の向上が図れるとAirgoでは説明している。
また、IEEE 802.11a/b/gと比較して、通信距離の延長も可能だという。同日開催された発表会では具体的な数値は公表されなかったが、プラネックス社内で設置した場合で、従来1フロアあたり3台必要だったアクセスポイントが1台でカバー可能になったほか、階が異なるフロアからもアクセスポイントとの通信ができたという。
Airgoでは、今回製品を発表したプラネックスに加えて、太陽誘電や米SOHOware、台湾Askeyの3社もAirgo True MIMOに準拠した製品の製造と出荷準備を進めていることを明らかにした。加えて、同社では今後規格が策定されるIEEE 802.11nについてもチップの開発を行なっていくという。
Airgo True MIMOについて
IEEE 802.11a/b/gとの互換性も実現している
発表会での実効スループットは40Mbps台前半を計測
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無線LANアクセスポイントの増設時も自動設定で対応
無線LANアクセスポイント「CQW-AP108AG」と無線LANカード「CQW-NS108AG」
プラネックスが今回発表した無線LANアクセスポイント「CQW-AP108AG」は、アクセスポイントの追加や設定を自動で行なえる製品。具体的には、事前に1台を「ポータルAP」と設定。増設したアクセスポイントに、ポータルAP側で自動認識して、設定を行なう。プラネックスでは、これにより大規模ネットワークの構築が容易に実現できるとしている。
本体機能としては、最大16グループまで設定できるVLANをはじめ、VLANごとにESS-IDを設定可能なマルチESS-IDを装備した。また、IEEE 802.1eおよびIEEE 802.1qに準拠したQoS機能をサポートし、PoE受電機能も搭載している。
セキュリティ面では、暗号化方式として64/128bitのWEPやWPA(AES、TKIP)、認証方式としてWPA-PSK/IEEE802.1x、EAP-TLS、EAP-TTLS、EAP-PEAPに対応し、RADIUS認証サーバーとMicro CAを本体に内蔵した。管理機能では、SNMP v2cとSNMP v3をサポートし、HTTPSやSSHも利用できる。
無線LANカード「CQW-NS108AG」は、暗号化方式として64/128bitのWEPやWPA(AES、TKIP)、認証方式としてWPA-PSK/IEEE802.1x、EAP-TLS、EAP-TTLS、EAP-PEAPをサポートした製品。OSはWindows XP/2000に対応する。
なおAirgoでは、現在策定中の次世代無線LAN規格「IEEE 802.11n」にとって、MIMOが鍵を握る技術と位置付け、Airgo True MIMOを「pre-n(pre-standard 802.11n MIMO)」と呼ばれるカテゴリの代表的な製品だと説明している。これを受けて、プラネックスは発売する無線LANアクセスポイントと無線LANカードについて、「Pre802.11n」対応製品として販売を行なっていく。
プラネックスでは、今回発表した2製品を法人向けの新ブランド「Carrier Quality Series」の第1弾製品として展開する。なお、Airgo True MIMOを採用した個人向け無線LAN機器の発売は現時点で予定されていない。
本体側面にあるLANインターフェイスは10BASE-T/100BASE-TXに対応
無線LANカードの内部基盤
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URL
CQW-AP108AG製品情報
http://www.planex.co.jp/product/bwave/cqw-ap108ag.shtml
CQW-NS108AG製品情報
http://www.planex.co.jp/product/bwave/cqw-ns108ag.shtml
プラネックスコミュニケーションズ
http://www.planex.co.jp/
Airgo Networks
http://www.airgonetworks.com/
関連記事:米Airgo、最大108MbpsのWi-Fi互換チップセットをサンプル出荷[INTERNET Watch]
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/08/19/167.html
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米Airgo Networks、既存の11a/g規格で100Mbps超を実現する無線LANチップ
(村松健至)
2004/06/22 19:11
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