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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
アイ・オー、無線LANを搭載したWMV9対応の「AVeL LinkPlayer」新モデル

AVLP2/DVDG。開発中のため製品外観は変更となる場合がある
 アイ・オー・データ機器は19日、ネットワーク対応DVDプレーヤー「AVeL LinkPlayer」シリーズとして、IEEE 802.11g準拠の無線LAN機能を搭載した新モデル「AVLP2/DVDG」を9月中旬より発売すると発表した。標準価格は33,075円。

 AVeL LinkPlayerは、パソコンに保存した画像・音楽・動画ファイルをネットワークを介してテレビなどで再生できる製品。AVLP2/DVDGは、2003年11月に発表された「AVLP1/DVD」の上位機種で、Sigma Designs社のデコーダチップ「EM8620L」を採用したことでWindows Media Video 9(WMV9)フォーマットの再生をサポート。また、WMV9 HD(720p)の再生にも対応する。

 インターフェイス面では、新たにIEEE 802.11g準拠の無線LAN機能を搭載。無線LANセキュリティは、64/128bitのWEPをサポートした。また、本体前面にはマスストレージクラス対応のUSB 2.0ポートを搭載、USB接続型HDDやUSBメモリなどに保存したファイルを直接再生できる。一方、前モデルのAVLP1/DVDで搭載されていたPCカードスロットは、本製品では省略されている。

 同社のテレビキャプチャ製品に付属するテレビキャプチャソフト「mAgicTV」との連動も図られ、AVLP2/DVDG上でEPG(電子番組表)の表示、番組録画の設定、録画済み番組の番組情報表示が可能になった。なお、連動機能利用時は、パソコン側にmAgicTV 4.2以降およびサーバーソフト「AVeL Link Advanced Server」をインストールしている必要がある。

 新機能を除いた本体仕様は、再生フォーマットとして動画ファイルがMPEG-1/MPEG-2/DivX(対応予定)/XviD、音声ファイルがWMA/MP3/AAC/PCM/OggVobis、画像ファイルがBMP/JPEG/GIF/PNGをそれぞれサポートする。DVDドライブの対応メディアはDVD-ROM/-R/-RW/+R/+RWおよびCD-ROM/R/RWで、DVD-VRには対応しない。対応フォーマットはDVD-Video/Video CD/CD-DA。

 有線LANインターフェイスとしては、10BASE-T/100BASE-TX×1ポートを搭載。映像出力端子には、D4×1、S2映像×1、コンポジット×1、DVI-I×1を、音声出力端子は光デジタル×1、同軸デジタル×1、アナログ×2をそれぞれ装備する。本体サイズは430×291×55mm(幅×奥行×高)で、重量は約3.5kg。対応OSは、Windows XP/Me/2000/98SEおよびMacOS X 10.3以降。


本体背面 製品同梱のリモコン

本体前面にUSB 2.0ポートを搭載。写真は同社のムービーカメラ「MotionPix」を接続したところ ログイン画面

mAgicTVと連動し、EPG表示や番組録画設定が可能になった 番組録画設定画面 録画設定はmAgicTV 4.2上に反映される

WMV9やUSB 2.0などのユーザーニーズに対応

細野昭雄社長
 アイ・オー・データ機器では、製品発表にあわせて記者説明会を開催。AVLP2/DVDGの製品説明や、AVeLシリーズのコンセプト説明などが行なわれた。

 AVLP2/DVDGの製品説明を行なった、同社エンターテインメントユニットの寺前浩一プロダクトリーダーは最初にAVeL LinkPlayerを含めたネットワークプレーヤー市場の現況を説明。同氏は、「AVLP1/DVDが市場投入された2003年12月以降は市場全体の月次販売数が1,000台以上になり、11月以前の500台前後と比較して倍以上に伸びた」とコメント。その後も販売台数は1,000台~2,000台前後を推移、累計販売台数は全体で15,000台を超える中で、「販売実績面でAVeL LinkPlayerは市場1位にある」と語った。

 その上で、今回発表した「AVLP2/DVDG」については、WMV9やUSB 2.0のサポートなど「ユーザーアンケートで得られたニーズに応えた製品」と語った。一方で、「ネットワークプレーヤーは、どういった製品なのか理解しているユーザーが少ない」とのことで、今後は店頭デモの店舗数を拡大するなど市場の拡大を図っていく考えだという。

 また、AVeLシリーズのコンセプトを説明した同ユニットの豊田勝之ゼネラルマネージャーは、今後の製品展開として「携帯電話の周辺機器や車載用製品を投入していく」とコメントした。その際には「現在は動画や画像、音声に関連した製品が多いが、他の分野の用途を含めて製品開発を行ないたい」とした。

 発表会には同社代表取締役社長の細野昭雄氏も出席。「AVLP2/DVDGは目玉であるWMV9 HDモードを搭載するなど、現在発売されている他社の競合製品と比較して有利な立場に立てる製品ではないか」と製品投入にあたっての意気込みを語った。


豊田勝之ゼネラルマネージャー 寺前浩一プロダクトリーダー

会場では同日発表の3Dフィルター&立体視3D編集鑑賞キット「PFL-PLAY3D-I」も展示された ポーダブルムービープレーヤーも参考出品。HDD容量は20GBで、タッチパネル液晶を採用。CFスロットやボイスレコーディング機能、エンコード機能などを備える

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URL
  ニュースリリース
  http://www.iodata.jp/news/2004/08/avlp2.htm

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(村松健至)
2004/08/19 17:40
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