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MAGNACAST Streaming Server MG-C3010

　ソニー株式会社とソニーブロードバンドソリューション株式会社は、10月から「MAGNACAST Streaming Server」シリーズを発売する。下位モデルの「MG-C3010」が10月発売で約2000万円、上位モデルの「MG-C3020」が2002年1月発売、価格は未定。

　「MAGNACAST Streaming Server」は、米Digital Fountain（DFI）社の開発した「LTコーディング技術」を採用することで信頼性の高いマルチキャストを実現し、マルチキャストネットワークでビデオのオンデマンド配信を可能としている。

　LTコーディングは、インターネットで送信されるパケットを「メタ・コンテント・パケット」と呼ばれる特殊な形に分割する。この分割されたパケットを、クライアント側は任意の数だけ受信すればコンテンツを再現できる。特定のパケットがエラーでロスしても、パケットを必要数だけ受信すればオリジナルのデータが復元できるため、パケット再送の手順を踏む必要がなく、転送の負荷が少なくて済むという特徴がある。

　スペックとしては、「MG-C3010」は最大1.6Gbps、「MG-C3020」では最大3.2Gbpsの出力が可能。ともにマルチキャスト方式では同時アクセス数は無限。ユニキャスト方式では、「MG-C3020」の場合、ナローバンドで4万ユーザー、VHS相当の画像（300kbps）で6000ユーザー、DVD相当の画像（700kbps）で2600ユーザーが同時アクセス可能となっている。対応メディアフォーマットは、MPEG-1、MP3、ASF、WMV、WAV、RA、RV、QuickTime、MOVなど。

　クライアント側には、LTコーディングの復号ソフトウェアが必要で「MAGNACAST プラグイン」として無償で配布される。この復号ソフトはWindows Me/98/2000/NT4.0に対応する。対応メディアプレーヤーはWindows Media Player 6.4以降、RealPlayer8、QuickTime 4.1。

□関連記事「NRI、独自の技術でパケット再送をなくしたオンデマンドストリーミングサーバー」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/08/02/nri.htm
□ソニー株式会社
http://www.sony.co.jp/
□ソニーブロードバンドソリューション株式会社
http://www.sbsc.co.jp/

（遠藤　剛）
2001/09/04 18:10