Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
【Click Here!】
パナソニック・hi-ho、「ISP事業はブロードバンドに特化」


前川洋一郎取締役本部長
木村純hi-hoビジネスユニット・ビジネスユニット長

 松下電器産業のISP事業部門であるパナソニック・hi-hoは9月25日、プレスセミナーを開催した。eネット事業本部の前川洋一郎取締役本部長は「超製造業を目指す松下電器の中で、eネット事業のhi-hoも昨年来東京で法人活動を展開している。ブロードバンド時代を迎えノンPCの時代となることで、ISPも変身することになる。8月のADSLサービスの投入、そしてコンテンツホルダーとの連携、小額課金決済システムの導入などを発表しているが、hi-hoが大きな流れとしてどのように進むのかを示したい」とした。

 hi-hoビジネスユニットのビジネスユニット長・木村純氏は、これからのインターネットの流れとしてブロードバンドの進展と常時接続環境の普及、そしてIPv6の普及を挙げ、hi-hoとして「ブロードバンド」「システムソリューション」「ネット家電のISPとして何をするのか?」をテーマに説明した。

 特にISP事業については「ブロードバンドに特化」することを掲げており、接続サービスの強化として、イー・アクセスとの提携によるADSL接続サービスの展開、NTTの光接続サービス「Bフレッツ」などへの対応を図っており、2002年3月までに現在約100万人の会員を200万人まで増加させ、このうちブロードバンド接続会員で約10%程度占める目標を掲げている。

 無線アクセスによるインターネット接続を提供するモバイルブロードバンド協会への参画では、今年末からISPとして実験サービスに参加する計画だという。具体的な商用化時期などは未定だが、モバイルインターネットサービス株式会社(MIS)のサービスエリアの展開によって商用化の時期を検討するという。

 また、ブロードバンドコンテンツの強化では、エイベックス、ビクターエンターテインメントとの提携をはじめ、10月1日からはビクターの「なあ!(na@h!)」のビデオクリップがハイホー Media-TVに追加されるほか、韓国のサーチエンジンサービス会社の日本法人NAVER Japanと提携し、動画検索、イメージ検索機能も追加する。これに合わせてトップページも10月1日からリニューアルする予定だ。

 また、IPv6の普及でホームルータや白物家電などのインターネット対応が見込まれているが、試作機をグループ企業で開発中だ。今秋からIPv6専用線接続試行サービスを開始するほか、来年度には個人向けのIPv6常時接続サービスの実験を行なっていく予定。個人向けIPv6サービスでは、「アクセスラインがIPv6に対応することが前提で、さまざまな家電のコントロールを外部の端末から行なうなどの実験を行なうが、実用化は来年度中には難しいと思う。一つ立ち上がるとしたらVoIPなど音声ビジネスからサービスインしていくだろう」(木村氏)としている。


□関連記事:モバイルブロードバンド協会設立。「いつでも、どこでも、誰でも」がキーワード
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/08/29/mba.htm
□パナソニック・hi-ho
http://home.hi-ho.ne.jp/

遠藤 剛
2001/09/25 15:51

Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.