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イー・アクセス、ADSLの1.5Mサービスでの実測データ

1.5MbpsのADSL接続サービスでの実測スループット。全体の78.9%が1Mbps以上という結果
 イー・アクセスは、同社が展開する最大下り1.5MbpsのADSL接続サービスでのリンクアップ速度の実測データを明らかにした。収容局側の通信機器とユーザー宅のADSLモデム間の接続速度を集計したもので、これによると全体の60%がほぼ上限に近い1.5Mbpsという結果になった。

 同社は12月3日に最大下り8Mbpsでの実測データを公開していた。このときのデータでは、距離と速度の分布グラフが含まれていたが、今回明らかにしたのは速度分布のみ。

 集計対象は、具体的な数値は明らかにしていないものの、5万から10万件の間。つまり、同社ユーザーの半数以上が対象になっていると思われ、統計的にも確信度の高いデータといえる。

 結果は、過半数を超える60.9%が下りで1.5Mbps、続いて18%が1~1.5Mbps、13.2%が640kbps~1Mbps、7.4%が128~640kbps、0.5%が128kbps未満となっている。

 イー・アクセスは、回線シミュレータなどを使用して評価したADSL回線のスループットを公開している。これによると、ISDNノイズが混入しない場合には、収容局からの距離が3.5kmあたりまでは1.5Mbps程度を維持するのに対し、ノイズが混入する場合には1kmを過ぎたあたりからスループットの低下がはじまり、2kmを過ぎると1Mbpsを切るという結果になっていた。

 もっとも、今回の実測データでは全体の78.9%が1Mbps以上となっている。2001年9月時点で国内のアナログ回線はNTT東西の合計で5120万回線、ISDN回線は1135万4000回線。つまり5本に1本はISDN回線となり、多くのADSL回線がISDNノイズによる干渉を受けているハズだ。

 この点は、同社が以前公開した最大下り8MbpsのADSL回線データでも同様。つまり、スループットの実測値を見る限り、G.dmt AnnexCやG.lite AnnexCは当初言われていたよりもISDNノイズによる影響を受けにくいと考えられる。


□関連記事「イー・アクセス、ユーザー環境で測定したADSL 8Mサービスの実速度を公表」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/12/03/ea1.htm
□関連記事「イー・アクセス、8MサービスのスループットがわかるADSL回線の評価結果」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/01/eaccess.htm
□イー・アクセス
http://www.eaccess.net/

笠井 康伸
2001/12/07 19:09

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