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NTT Com、情報家電コントローラで制御できる鉄道模型やロボットアーム

IPv6に対応した情報家電コントローラ
 NTTコミュニケーションズはIPv6ネットワークで使用できる情報家電コントローラやコンシューマ向けのカメラを使用したビジュアルチャットシステム、簡易Web端末などの展示を行なっていた。

 情報家電コントローラは、展示会の前日(12月14日)に発表されたもの。さまざまな制御機器にIPv6の固定IPアドレスを割り振り、コントローラが持つWebサーバー機能を経由してコントロールする。現在、IPv6普及・高度化推進協議会を通じて400名のモニターを募集している。

 コントローラには機器に接続するためのインターフェイスが標準では搭載されておらず、ユーザーが電子工作で自作して設置しなければならない。NTTコミュニケーションズによれば、情報家電コントローラを開発、提供することでIPv6の認知度向上と、さまざまな活用アイデアを募集をしていきたいという。

 展示会場では、情報家電コントローラを使ったデモがいくつか行なわれていた。一般向け展示会のためか、内容は鉄道模型をコントロールしたり、キティハウス内の照明などをオン・オフしたり、ロボットアームを動かしたりといった遊べるものが中心。

 鉄道模型のデモでは、列車の動きをリアルタイムにコントロール。列車の先頭に取り付けられたCCDカメラで撮影した画像をPCで表示するといったデモが来場者の目を引いていた。

左側のコントローラは情報家電コントローラに接続されている
キティハウスの照明をオン・オフしたりといったデモを行なっていた
結構大きなロボットアーム

千葉と横浜で動画付きビジュアルチャットを実演
簡易WebパッドのNTTコミュニケーションズ版
 「Vchat Personal」は、市販の安価なデジカメで利用できるビジュアルチャットシステム。通常価格は1万9800円だが、OCN特別キャンペーンを実施しておりOCNのADSLプランに新規で申し込んだユーザーには6000円、すでにOCNを利用しているユーザーやADSL以外のOCNプランに新規で加入したユーザーには1万2000円で販売されている。

 展示会場では、このVchatシステムを使い千葉と横浜の会場間を結ぶチャットを実演。回線には1.5MbpsのADSL、付属のカメラのほかに「Che-ez! SPYZ」なども使われており、複数ユーザー(最大10人まで)で手軽にビジュアルチャットが楽しめる点をアピールしていた。

 このほかに、タッチパネルなどでWebブラウジングができる「簡易Webパッド」も展示されていた。松下電器産業が開発したもので、2002年3月ごろをメドにNTTコミュニケーションズからも、おもに事業者向けに販売するという。標準価格は6万円程度の見込み。

 機能的には松下のものと違いはなく、インターフェイスは現時点ではアナログ回線(モデム)のみ。もっとも、2002年夏ごろにはイーサネット版を製品化する計画だ。これによりADSLやCATVインターネット、FTTHなどでも利用できるようになる。

 簡易Web端末には、電話やFAX、Javaにも対応したWebブラウザ、電子メールアクセス機能などを備える。おもなインターフェイスは、モデムのほかにUSB×2ポート、SDカードスロットなど。


□関連記事「NTT Com、IPv6の情報家電コントローラとVPNシステムを開発」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/12/14/nttckv.htm
□NTTコミュニケーションズ
http://www.ntt.com/

笠井 康伸
2001/12/17 16:21

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