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@nifty BB Festaは開場前から行列ができるほどの人気ぶり。
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7月2日、ニフティが運営する@niftyのブロードバンド体験イベント「@nifty BB Festa 2005 ~光ドキドキ体験~」が東京国際フォーラムで開催された。イベントには@niftyのブログサービス「ココログ」でブログを執筆する眞鍋かをりのトークライブなど、さまざまなイベントやサービス展示が行なわれた。
@nifty BB Festa 2005は、@niftyのブロードバンドサービスを実際に体験できるイベントで、2005年で3回目の開催を迎えた。@nifty内のコンテンツやサービスの体験コーナー、サービス紹介セミナーやお客様相談カフェなどが設置されており、会場のスタッフはすべてニフティの社員が務める。8月6日には大阪府大阪市北区のハービスOSAKAで、9月3日には愛知県名古屋市中区のナディアパーク デザインホールでも@nifty BB Festa 2005が開催される。
■ 眞鍋かをりのトークライブは各回とも盛況
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眞鍋かをり
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眞鍋かをりトークライブは、J-WAVEでパーソナリティを務めるDJ TAROが司会進行を担当。1日に2回行なわれたトークライブは各回とも盛況で、開場早々にトークライブの整理券配布が終了するほどの人気ぶりだった。
今では“ブログの女王”とも呼ばれる眞鍋かをりだが、1年前にココログを始めるまではブログの存在を知らず、パソコンも大学でレポートを作る時に使う程度。日記をつける習慣もなく、その日の出来事を手帳に箇条書きする程度だったという。「ニフティさんからココログのお話をいただいた時、『これはハマるな、面白そうだな』と感じて、ココログを始めさせてもらいました」。
ココログをきっかけにブログに夢中になった眞鍋かをりは、睡眠時間を削ってまでブログに没頭することも。「仕事を終わって家に帰ってから書くとなると、どうしても夜に書くことが多いんです」。ブログの更新時間は、一番遅い時で朝の4時になったこともあるという。
ブログには、仕事で起きた面白い話を友達や家族にしたときに、その話を笑ってもらえると「これは本当にいろいろな人に伝えないともったいない」と思ってブログに書くようにしている。そういった使い方のせいからか、眞鍋かをり自身はブログを日記とは考えていない。「みんなも面白いことがあったら友達に話しますよね。ブログはそれを表現しているだけなんです」。
今までのブログの中で印象に残るエピソードを聞かれると、メガネをかけた写真を載せたエントリー「なりきりTommy Febrary」に1,000近いトラックバックが集まったエピソードを真っ先に回答。また、ヤクルトスワローズの古田選手がSo-netでブログを始めた際に、「打倒眞鍋かをり宣言」をアピールしたことも思い出に残っているという。「その後も堀江さんに会えたり、ブログを通じていろいろなことがありました」。
■ ブログの書籍化も眞鍋かをり本人から発表
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ブログ書籍化は本人のブログでまっさきに紹介したという
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トークライブでは、「眞鍋かをりのココだけの話」書籍化の話も本人から紹介された。「ブログをただ本にしただけでは面白くない」との考えから、本に収録したエントリーにはすべて自分でコメントをつけるほか、ブログに載せたお店の紹介、これからブログを始める人のためのブログ10箇条も掲載。さらにブログには掲載していない書き下ろしも6、7点ほど掲載する予定だ。眞鍋かをりは「やりたいことを全部言って、写真も自分で決めました。内容もデザインも全部決められたのが嬉しいです」と書籍化の感想を述べた。
会場では、参加者の質問に眞鍋かをりが答えるコーナーも用意された。「ブログの女王としての最終的な野望は?」との質問には、「最終的には(書籍の)第2巻を出したい!」とコメント。また、仕事ではできないことをブログで試してみたいとの希望もあり、「最近はお仕事でグラビアをやらなくなったので水着が着れないんですが、海に行った時にブログ上だけで水着姿を載せたりしてみたいな」と、大胆な発言も飛び出した。
ブログの醍醐味について聞かれると、「(回答が)少し長くなるかな?」と前置いた上で、「すごく引き出しが増えますね」との考えを示した。「ブログを書こうとすると、まず知識が必要なので調べる。それから自分の立場だけじゃなくていろいろな立場から物を見て、それを噛み砕いた上で一番誤解を生まないような最高の言葉を選び出し、順序立てて書くという作業をしなければいけないんです」。眞鍋かをりは「(ブログを書く作業は)大変ですけど、それをしている間に自分の中で意見が生まれて、その話題が出た時に自分の意見として出すことができる。その積み重ねで、いろいろなことに対して自分の意見を溜めていけるんです」とブログの魅力を語った。
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オフの過ごし方は「やらなきゃいけないことをやっているうちに終わっちゃう」一方で、「気づいたら6時間ぐらいネットしていた」ことも
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@niftyで占いコンテンツを提供している陰陽師の石田千尋氏を迎えたトークも
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■ 会場はデイリーポータルZのコーナーが大人気
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デイリーポータルZの「生デイリー」コーナー
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眞鍋かをりトークライブと並ぶ@nifty BB Festaの目玉は、@nifty内の人気サイト「デイリーポータルZ」のコーナー。デイリーポータルZのブースは会場の1/4ほどの面積を占め、デイリーポータルZのライター陣が「しらすの中の生き物探し」「Flashゲーム」といったネタを作成する模様をライブで楽しめる「生デイリー」コーナーを中心に、過去の企画の展示コーナー「さわるデイリーポータルZ」、サイトのキャラクターであるZくんの頭部をかぶって写真撮影ができる「かぶるデイリーポータルZ」といった企画が目白押し。Tシャツや書籍を販売する物販コーナーには長蛇の列ができていた。
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来場者がZくんになれる「かぶるデイリーポータルZ」
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現役高校生がモテたい一心で作った「青いZくん」も展示
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また、デイリーポータルZの林雄司氏と住正徳氏によるトークライブも開催。テーマは全員参加のマスゲームで、参加者には白と黒のパネルが渡され、2回に分けて「Daily Portal」の文字を作成する。ただし、ステージからの指示は一切なく、参加者がそれぞれ正しいと思った色を掲げるというコンセプト。できあがった文字は、7月5日から1週間に渡ってデイリーポータルZのTOPページに掲載する予定という。
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林雄司氏
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住正徳氏
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参加者は思い思いの色を選んで掲げる。隣との相談も可。「今日のテーマは『空気を読む』ですから(林氏)」
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■ テキスト音声変換やTOPページのコンセプトデザインなども参考出展
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Conceptual Design Project
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@nifty BB Festaでは、@niftyのTOPページに関するプロジェクト「Conceptual Design Project」も展示されていた。このプロジェクトは、「Webサイトが持つ表現の可能性を探る上でのひとつのトライアル」との位置付けのもと、「ニフくん」「フリフル・カラフル」「Instinct ~本能」「ミュージック・クリック」という4つの異なる切り口でのTOPページデザインを体験できる。
いずれのデザインも、BB Festaに向けてエンターテインメント性を重視したものであり、このデザインをそのまま@niftyのTOPページへ採用することはないという。Conceptual Design Projectは@nifty BB Festa 以外にWebサイトでも体験が可能で、ユーザーから寄せられた意見を踏まえ、今後のサイトデザインへ活かしていく方針だ。
□Conceptual Design Project
http://www.nifty.com/cdp/
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キャラクターがオススメのコンテンツを教えてくれる「ニフくん」
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色分けされた@niftyのサービスをカテゴリごと分類してくれる「フリフル・カラフル」
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情報音声化サービスの概要
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また、光インターネットゾーンでは、テキスト文章を音声化する「情報音声化サービス」が参考展示されていた。
このサービスは、富士通研究所の音声合成技術を利用したもの。ニュース速報や天気予報、占いといったコンテンツのほか、ユーザーが任意に入力できる「備忘録」を音声で出力する。音声の種類は5つのキャラクターから選択可能で、作成した音声をダウンロードすることもできる。
現在のところ、この技術をサービスとして提供する予定はなく、「あくまでこういった技術が実現できる」というデモンストレーションの意味で展示を行なっているという。一方で、「こういったサービスが実現できるほど富士通研究所の技術がこなれてきている」と会場のスタッフはコメント。インターネット上のテキスト情報を音声化して通勤・通学中に聞くといった利用方法のほか、PodCastingとの連動なども考えられるとした。
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音声のキャラクターは5種類から選択可能。ユーザーが入力した文章も音声化できる
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出力された文章をキャラクターが音声で読み上げる
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■ URL
@nifty BB Festa
http://www.nifty.com/festa05/
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(甲斐祐樹)
2005/07/04 13:31
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