開幕当日の2日には同社の眞柄泰利 執行役専務 デジタルライフスタイル推進・OEM担当が基調講演を実施。これを受けて、パートナー各社が出席した説明会も同社ブース内にて行なわれた。
■ ガジェットを提供する楽天の和田氏「デスクトップの表現力が高まった」
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(左から)マイクロソフトの眞柄氏、楽天の和田氏、レーベルゲートの今野氏、J-WAVEの佐藤氏
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眞柄氏は、「基調講演では、デジタルエンタテイメント分野の新しいパートナーとしてコンテンツサービス各社との提携を紹介した」とコメント。今後は各社と協力しながら、デジタルライフスタイルの推進に向けたマーケティング活動を行なうとしている。
ブース説明会には楽天の和田圭 執行役員 開発・編成統括本部 プロデュース本部 副本部長、レーベルゲートの今野敏博 代表取締役社長、J-WAVEの佐藤崇 メディア開発局長が出席し、基調講演で紹介された各社サービスをアピールした。
楽天は、Windows Vista向けのガジェットとして楽天市場の商品情報やランキングをデスクトップ上で確認できる「楽天ランキングTOWN」ベータ版を提供。同ガジェットは、「Windows Presentation Foundation(WPF)」に準拠するとともに、楽天のAPIを公開する「楽天ウェブサービス」を活用して開発が行なわれた。
楽天の和田氏は、「デスクトップ上の表現力が高まったことで、今回のサービスが可能になった」とコメント。また、マイクロソフトの眞柄氏は「ガジェットは我々が協力に推進しているもの。今後はガジェットを入り口にサービスを利用してもらえるよう、業界を挙げて取り組んでいきたい」とした。
■ レーベルゲート今野氏「Type1 Music Storeで3倍の伸びを期待」
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「Windows Digital Lifestyle Consortium」の概要図
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レーベルゲートの今野氏は、「Type1 Music StoreではLISL技術を使って、mora winとローカルのコンテンツをシームレスに行き来できるようになった」と発言。「高速検索機能に加えて、リリース情報やランキング情報の表示などユーザーインターフェイスのわかりやすさにもこだわった」と述べた。
その上で、「WMP 11は買った時点でインストールされており、一般ユーザーが利用しやすい環境にある」と語り、「今後もサービスを進化させて、多くのユーザーがデジタルミュージックを楽しめる環境を実現したい」と述べた。なお、今野氏によれば、「2007年1月のパートナーシップから現在までに5~6倍の利用増があった」という。具体的な数値は明かされなかったが、「Type1 Music Storeでは、さらに3倍の伸びを期待している」と答えた。
J-WAVEの佐藤氏は、「Brandnew-Jは10月1日でサービス開始から1年を迎え、これから本格的に展開したい」とコメント。「J-WAVEは開局から19年経つが、Brandnew-Jでは開局当初のコンセプトをもとに余計なものを排除して、ライブでお送りしている」とこだわりを見せた。
マイクロソフトの眞柄氏はこのほか、パートナー企業と協力してユーザーにデジタルライフスタイルを提案するコンソーシアム「Windows Digital Lifestyle Consortium」を設立すると発表。同コンソーシアムでは、Windows Vistaを核にハードウェアやソフトウェア、コンテンツサービス、量販店などの企業と連携し、共同マーケティング活動を行なっていく方針で、11月の正式発足時には数十社の参加を見込んでいるという。
■ URL
CEATEC JAPAN 2007
http://www.ceatec.com/
マイクロソフト 出展情報
http://www.microsoft.com/japan/events/ceatec/default.mspx
(村松健至)
2007/10/02 19:17
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