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通信デモを行なうCANOBEAM
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キヤノンは、WIRELESS JAPAN 2003において、ビル間通信などに利用する光無線通信システム「CANOBEAM(キヤノビーム)」の新製品を出展した。光線の自動追尾機能を搭載するもので、モデルチェンジした製品では価格を引き下げた。
「CANOBEAM」のラインナップは、通信距離が500mまでで100Mbpsの通信が可能なDT-110、2kmまで100Mbps通信が可能なDT-120、1Gbpsの通信が可能なDT-130の3タイプ。価格はいずれも2台1組でDT-110が150万円、DT-120が290万円、DT-130が330万円となり、このほかに設置工事費などがかかる。製品は8月より出荷の予定という。
今回の製品は、相手のビームユニットへの向きを上下左右に±1.2度まで自動追尾する機能を備え、振動などによるレーザー光線の照射角度のずれを吸収し、安定した通信を実現しながら、価格を引き下げたという。
レーザー光を用いたこのシステムでは、2km先で数十センチという照射範囲でなければ通信の傍受が不可能なため、電波を使った通信に比べて高いセキュリティ性能を持ち、さらに通信速度も高速であるという。会場では実際に「CANOBEAM」同士で通信するデモを行なっていた。
■ URL
WIRELESS JAPAN 2003
http://www.ric.co.jp/expo/wj2003/
CANOBEAM
http://canon.jp/canobeam/
(正田拓也)
2003/07/17 15:24
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