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日立電線、IEEE 802.11b対応のワイヤレスIP電話機

ディスプレイは10桁×8行。64bit/128bitのWEP、IEEE 802.11iなどのセキュリティ機能も備える。下の黒いボックスがThrougate
 日立電線は「ワイヤレスジャパン2003」で、携帯可能なIP電話機「Wireless IP Phone IPC5000」を展示している。IEEE 802.11b準拠の無線通信機能を持っており、企業などの無線LAN環境を活用して内線電話を構築できる。

 IPC5000は、大きさが約135×45×22mm(縦×幅×厚さ)で、重さが約120g。SIPプロトコル対応の製品を9月に、H.323対応の製品を12月にも発表し、2003年度末までに量産化に移す予定だ。展示されていたのはこの試作モデルで、今後、通話時間の強化などが図られるという。製品段階では、連続待ち受け35時間、連続通話1.5時間となる予定だ。

 同様の製品はすでにシスコシステムズから発表されており、IPアプリケーションと連携できるなどの点をPHSとの差別化ポイントとしているが、やはりバッテリー問題がネックとなるのはどこも同じようだ。IPC5000も、決して携帯不可能なサイズではないが、在席中は常に充電スタンドにセットしておくという利用スタイルになりそうだ。

 日立電線では、IPC5000のIPアドレスと内線電話番号を対応させる機能などを備えたゲートウェイ「Througate」も併せて展示中だ。ファイアウォールやNAT越え機能も搭載されており、インターネット経由で遠隔地のオフィスを結ぶIP電話内線網を構築できるようになる。なお、これらの製品は、既存のIEEE 802.11b準拠の無線アクセスポイントに追加して導入可能。内線電話網を構築するソリューションとして、回線コストが低減できる点をセールスポイントとして、SOHOなどをターゲットに販売していくとしている。


関連情報

URL
  WIRELESS JAPAN 2003
  http://www.ric.co.jp/expo/wj2003/
  日立電線
  http://www.hitachi-cable.co.jp/
  展示会情報
  http://www.hitachi-cable.co.jp/topics/030702/

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(永沢 茂)
2003/07/17 19:30
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