その後話題は次世代ネットワークへと移った。「高いモビリティと高いデータレートが両立できればいいが、バッテリーや電波効率の問題でこの二つはトレードオフの関係にある。前者はCDMA2000 1x EV-DO、後者にはWireless Internet Systemというソリューションがあると考えている」と語った。
今日の講演の中でも一番注目に値する情報は、最後になって明らかにされた。高いスループットとエリアカバーを実現するWireless Internet Systemというソリューションだ。これは、TDMA/TDDをベースにi-BURSTと呼ばれる技術を使用した通信方式で、下り最大1Mbps、上り最大350kbpsのスループットを誇る。実測値でも850kbpsほど出るという。また、時速40~50kmほどなら移動中の通信も可能だ。電波の有効範囲は携帯電話のようなセルラー技術と、無線LANのちょうど中間くらいにあたるという。