独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する「第14回IPAX Spring2004」が東京・有明の東京ビッグサイトで開催されている。期間は5月11日から14日までで、「ビジネスシヨウ TOKYO 2004」と同時開催となる。
■ Webサイトとハイパーリンクをゲーム素材として利用する「SILHOUET」
「SILHOUET(シルエット)」は、Webページとハイパーリンクをゲーム素材として利用したコンテンツ生成支援システム。独自のタグ解釈とレンダリング、テクスチャマッピングを行なうことで、Webブラウジングにアミューズメント的な要素も盛り込めるとしている。
会場内では、Webサイト内の画像ファイルやハイパーリンクなどを活用したドライブゲームやダンジョン自動生成ゲームなどを展示。開発者の園田修司氏によれば、RSSを利用してブログの更新状況を予想するゲーム「blog Roulette」の制作も行なっているという。
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ドライビングゲームは、Webサイト内の画像やハイパーリンクと連動
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シューティングゲームも展示。使用弾数は、Webサイトの文字数と連動する
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■ 動画にFlash合成が可能なライブ放送に特化した編集ソフト
「かんたんインターネットライブ放送システム」は、ライブ放送に特化した編集ソフト。配信中の動画上にテロップやフレーム、Flashを合成でき、BGMや効果音といった音声データも配信できる。
また、シンクロブラウザ機能により配信先ブラウザのポインタやFlashデータの同期が図れるほか、チャット機能も搭載する。開発者の星野厚氏によれば、主にeラーニング用途などでの活用を考えているという。
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編集ソフト画面。最大で4つ台のカメラを操作できる
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配信先のWebブラウザ画面
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■ 吹きだしなど独自機能を搭載した遠隔コミュニケーションシステム
「アカデミア C-ROOM」は、アラン・ケイ博士らが開発したプログラミング言語「Squeak」を利用した遠隔コミュニケーションシステム。開発者の鈴木元によれば「遠隔教育や会議での利用を想定している」とのことで、サーバーを含めた構成価格は40万円前後から。なお、Webカメラやヘッドセットは別途必要になる。
同システムでは、Webカメラを利用した画像配信をはじめ、文字・音声チャット機能やホワイトボード共有機能などを搭載。また、ウインドウ上に用意されたボタンをクイックすることで、文字の吹きだし効果や、画像の回転・上下動作、拍手などの効果音などが実行できる独自機能「ワンクリックレスポンス」も装備している。
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アカデミア C-ROOM
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画面左中央の参加者リストの画像を使った回転や吹きだしを出せる
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■ URL
第14回IPAX Spring2004
http://www.ipa.go.jp/event/ipax/spring2004/
(村松健至)
2004/05/11 20:22
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