7月21日から23日までの期間で、東京・有明の東京ビッグサイトにおいて「WIRELESS JAPAN 2004」が開催されている。会場内では無線LAN対応のモバイルIP電話端末が多く出展されていた。
■ アイコム、11b準拠のモバイルIP電話端末を参考出品
アイコムブースでは、IEEE 802.11bに準拠したモバイルIP電話端末「VP-041」が参考出品されていた。発売は9月頃を予定し、価格はオープンプライス。説明員によれば、実売価格については、「先行他社の製品と競争力のある価格を設定したい」考えだという。
VP-041は、呼制御プロトコルにSIPを、音声コーデックにG.711とG.729aをサポートした製品。待ち受け時間は約24時間で、連続通話時間は最大4時間。また、SIPサーバーを介さずに端末間での通話が可能なほか、本体設定は端末以外にもパソコンからWebブラウザを利用して変更できる。本体機能としては64/128bitのWEPに対応するほか、通信環境調査ツール、電話帳機能、着信メロディ機能などを搭載する。
アイコムでは、VP-041の単体販売を行なう予定はなく、すでに発売中のIEEE 802.11a/b/gに準拠したIP電話機能を搭載するルータ「SR-5200VoIP」や無線LANアダプタ「SE-50VoIP」とのソリューションとしてセット提供していくという。
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VP-041
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色違いのモデルも展示されていた
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■ URL
アイコム
http://www.icom.co.jp/
■ 関連記事
・ アイコム、IP電話を2系統接続できる802.11a/b/g対応ルータなど2製品
■ 三菱電機、日本語入力にATOKを採用した折りたたみ型IP電話端末
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三菱電機製の折りたたみ型モバイルIP電話端末。後ろにあるのは開発キット
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アギア・システムズブースでは、同社が無線LANモジュールなどを提供する三菱電機製の折りたたみ型モバイルIP電話端末が参考出展されていた。発売時期や価格については未定。
展示された端末はIEEE 802.11bに準拠し、呼制御プロトコルにSIP、音声コーデックにG.711a/uとG.729a/b/abを採用した製品。ディスプレイには4,096色の1.7インチSTNカラー液晶を採用、画面サイズは120×106ドット。待ち受け時間は最大100時間で、連続通話時間は4時間、充電時間は2時間。
本体機能としては、電話帳登録機能や発着信履歴、マナーモード機能などを搭載。日本語入力システムとしてジャストシステムの「ATOK」を採用するほか、本体にUSBポートを搭載したことで、USB経由でのソフトウェアバージョンアップにも対応する。
無線LAN機能としては64/128bitのWEP、WPA(TKIP)、IEEE 802.1X認証などをサポートするほか、QoS機能も搭載する。本体サイズは48×26×98mm(幅×厚×高、折りたたみ時)、重量が98g。
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キー配置は一般的な折りたたみ型携帯電話に近い
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本体背面。筐体色はレッド、ブルー、シルバーの3色を用意
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■ URL
三菱電機
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
アギア・システムズ
http://www.agere.co.jp/
■ 関連記事
・ 沖電気、IEEE 802.11b準拠のモバイルIP電話端末を参考出展
■ 台湾DBTEL、130万画素カメラ付き無線LAN対応IP電話端末
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DB-168
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台湾パビリオン内に出展するDBTELブースでは、無線LAN対応IP電話端末が3製品出品されていた。説明員によれば、日本のメーカーに対してもOEM提供を行なっていくという。
展示されたのは、IEEE 802.11b準拠のストレート型端末「DB-168」、IEEE 802.11g準拠の折りたたみ型端末「DB-268」および「DB-268 PLUS」の3機種。いずれの機種も呼制御プロトコルにSIPを、音声コーデックにG.711、G.723、G.729a/bを採用する。
「DB-268」「DB-268 PLUS」では、本体背面にサブディスプレイを搭載する。本体機能としては、WAP 2.0ブラウザを搭載、64和音の着信メロディ、MP3ファイルやMPEG-4ファイルの再生などにも対応する。
加えて、DB-268 PLUSでは130万画素のCMOSカメラを装備し、ビデオカンファレンス機能の利用や動画撮影も可能だという。
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DB-268
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DB-268 PLUS
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DB-268、DB-268 PLUSの製品概要
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■ URL
DBTEL
http://www.dbtel.com.tw/
■ URL
WIRELESS JAPAN 2004
http://www.ric.co.jp/expo/wj2004/
(村松健至)
2004/07/21 18:28
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