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【東京ゲームショウ2004】
スクウェア・エニックス、2004年度下半期タイトルを一挙紹介

 スクウェア・エニックスは24日、マスコミや流通関係者向けの説明会「SQUARE ENIX TOKYO GAME SHOW 2004 BUSINESS CONFERENCE」を幕張プリンスホテルで開催した。同社が2004年下半期に発売予定のタイトル紹介や、今後のゲーム市場の展望について説明が行なわれた。


これからのゲームはネットワークタイプが主流に(和田社長)

スクウェア・エニックスの和田社長
 冒頭、壇上に立った同社の和田洋一代表取締役社長は、「ゲーム市場全体が飽和状態にあると言われているが、非常に元気な状態である」と指摘した。特に日本市場が元気がないと言われる理由として和田社長は「10年前と比較して、海外市場が3倍の伸びを見せており、相対的に見ると日本市場は伸びていないと言われている。しかし、まだまだ伸びる余地はある」とコメントした。

 日本のユーザー数については、2004 CESAゲーム白書の数値を挙げ「推定データではあるが、2003年で3,444万人と2002年の2,360万人と比較して増えている」と説明。さらに10年前にはほとんどいなかった30代、40代をはじめとした成人層のマーケット層が誕生している点、ゲーム機以外にも携帯電話などでもゲームコンテンツが提供されている点を挙げた上で、「この2点がこれからのゲーム市場の山場を築く存在になる」とした。

 また、今後のゲームソフトについて和田社長は「スタンドアロンタイプから、ユーザー間のコミュニケーションが可能なネットワークタイプが主流になる」との見通しを示した。そして、同社MMORPG「ファイナルファンタジーXI」の日米欧を合わせた同時接続数が17万人を超えていることを明らかにし、同タイトルが好調に推移していることを強調した。


全世界のゲームソフトウェア市場規模について 国内ゲームソフト市場のユーザー数値

通信機能など新要素を盛り込むDS向けRPG「エッグモンスターHERO」

時田事業部長
 半熟英雄シリーズの紹介にあたった、同社第7開発事業部の時田貴司事業部長は、特にニンテンドーDS向けのRPG「エッグモンスターHERO」について、DSが搭載するタッチパネル液晶を利用した「タッチ&スクラッチが本作の大きな特長」とアピール。

 まずタッチについては「エッグモンスターの体をタッチして、モンスターごとの攻撃方法を体で覚えてもらう」と説明した。スクラッチについては「本当に画面を爪で擦ってもらうのは困りますが」と前置きした上で、「画面を擦ることで戦闘が展開する、スクラッチバトルを採用した」と語った。また、ニンテンドーDSは無線ワイヤレス通信機能を備えており、時田氏は「通信機能を活かした新要素も考えている」と語った。

 発売日価格ともに未定だが、時田氏によれば「寒いうちに出したい」とのこと。また、あわせて説明したプレイステーション2(PS2)向けタイトル「半熟英雄4 7人の半熟英雄」については、「暖かくなる前に出したい」とした。

 最後に時田氏は「半熟英雄シリーズは、他のタイトルと比べると毛色は異なると思うが、こうしたラインナップも揃えなければ業界の活性化はできない」と語り、さまざまなラインナップをそろえることでゲーム市場を盛り上げたいという意気込みを示した。


スクラッチバトルの上画面。ニンテンドーDSは2画面ディスプレイとなり、下の画面と連動する おさわりバトル上画面。こちらも下側の画面と連動 エッグモンスター召還画面。今作では3対3のエッグモンスターバトルも楽しめる

スクラッチバトル下画面。プレイ中はこちら側の画面をこすって戦闘を進めていく おさわりバトル下画面。エッグモンスターの各パーツをタッチして攻撃方法を確認できる ダンジョン画面

「エバークエスト II 日本語版」のベータテストは年内開始予定

(左から)SOEのJohn Smedley氏とスクウェア・エニックスのSage Sundi氏
 説明会ではまた、PC向け「エバークエスト II 日本語版」の紹介も行なわれた。エバークエストIIは米Sony Online Entertainment(SOE)が開発、スクウェア・エニックスが日本語版の開発およびサービスを運営する。

 第10開発事業部のSage Sundiプロデューサーは「エバークエストを開発したSOEと、FF11を開発・運営するスクウェア・エニックスは一見ライバル関係にあると思われるが、両社が最大限の協力により開発されたのが、このエバークエストII 日本語版である」と語った。

 また、Sony Online Entertainment(SOE)のJohn Smedleyプレジデントも出席し、「スクウェア・エニックスというパートナーを得られたことは大変光栄なこと」とコメントした。なお、エバークエスト II 日本語版は2005年初頭に発売を予定するが、Sundiプロデューサーによれば「2004年内にベータテストを実施できるよう、開発を進めている」とした。


エバークエストII

 そのほか会場では、11月27日発売のPS2向けソフト「ドラゴンクエスト8」などをはじめとした、2004年下半期発売予定のタイトルの紹介が行なわれた。


11月27日発売のPS2向けタイトル「ドラゴンクエスト8」 ドラクエやFFキャラクターが登場する「ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial」は今冬発売とのこと 両作を手がける堀井雄二氏も登場。DQ8について「新要素を取り入れて本当に欲張りなゲームになった」とコメント

関連情報

URL
  スクウェア・エニックス
  http://www.square-enix.co.jp/

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(村松健至)
2004/09/24 16:58
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