■ 既存の家電製品などを改造してネット化する「手作りネット家電」
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名和氏と、手作りネット家電の紹介パネル
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NTTアクセスサービスシステム研究所の名和長年氏が出展したのは、家庭内にあるビデオデッキや体重計、扇風機などに手作りの制御回路を埋め込んでネットワーク経由での操作を実現する「手作りネット家電」。いずれも制御回路パーツを家庭にある製品に組み込んでネットワーク化が可能になるため、ベースとなる製品に制御回路部分の費用である数千円程度の出費で製作が可能だとしている。
名和氏は、「手作りネット家電」の開発について、「ネットワークに対応した製品はハイエンド向けにしか提供されないケースも少なくなかったため」とコメント。「メーカー側でキラーアプリが開発されて大量生産がはじまるのを待ち続けるよりも、PCが普及したようにオープンな環境で自由にネットワーク家電を楽しむことができないか」と開発を進めていったという。
会場に展示されたネット家電の制御方法は大きく分けて、ビデオデッキや体重計などLED部分の変化を読み取るタイプと、電子鍵や扇風機など電源のオンオフを指示するタイプの2種類。いずれもネットワークを経由したパソコンからの操作や、携帯電話からの操作も可能だという。
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ネットワーク経由で各種ネット家電の操作が可能
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展示された製品例にはそれぞれ本体と制御回路パーツの価格が表記されていた
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携帯電話からの操作指示も可能だった
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電動ベッドの操作デモも
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制御回路は市販のものを利用しているという
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■ ピンポン球とWebカメラなどを組み合わせた「3Dマウス」
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平賀氏の紹介と、3Dマウスの説明
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3Dマウスは、NTTサイバースペース研究所の平賀高市氏が出展したもの。Webカメラの前でピンポン球を動かすと、動きに連動してPC画面のマウスポインタを移動させられたり、アプリケーションの操作が可能になるという。ピンポン球には認識のため円などのマークが付けられているが、Webカメラとともに市販品を利用している。
3Dマウスは画像認識技術を用いたもので、XYZ軸に加えて姿勢部分を反映して6自由度を実現しているという。取材中は残念ながら調整中で実際に試すことはできなかったが、会場ではクワガタの3D映像を用いた3Dマウスのデモなどを行なっていくという。
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手前にある3Dマウスを使って、クワガタを動かすデモ
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ピンポン球をWebカメラの前で操作することで、マウスカーソルが動く
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ピンポン球には位置を認識するためのマーキングがされていた
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■ URL
ちえらぼ
http://www.chie-lab.jp/
Necca秋葉原店
http://www.necca.ne.jp/~akihabara/a/m.htm
(村松健至)
2005/03/25 20:50
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