Interop Tokyo 2005においてリンクシスは、IEEE 802.11gに準拠した小型無線LANルータ「WRT54GC-JP」やMIMO対応ルータ「WRT54GX-JP」などを参考出展した。また、アイコムはIEEE 802.11aの新チャネルに対応した無線LAN機器を出展した。
■ リンクシス、小型無線LANルータや小型無線ルータなどを多数展示
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リンクシスが参考出展した製品。同社はシスコシステムズブース内に展示コーナーを設けている
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WRT54GC-JPは、本体サイズが98×25×98mm(幅×奥行×高)のコンパクトなボディを実現したIEEE 802.11g準拠の無線LANルータ。また、有線インターフェイスには、WAN側に10BASE-T/100BASE-TX×1ポート、LAN側に10BASE-T/100BASE-TX×4ポートのスイッチングハブを搭載する。製品発表は6月中を予定するが、価格は未定。なお、無線LANカードセットモデルも発売するという。
WRT54GX-JPは、米Airgo Networksの無線LAN技術「Airgo True MIMO」を採用した無線LANルータ。加えて、リンクシスが開発した「SRX(Speed and Range eXpansion)」技術を搭載したことで、IEEE 802.11gと比較して最大通信速度が8倍、最大到達距離が最大3倍になるという。本体アンテナ部は可動式。製品発表は2005年秋を予定し、価格は未定。MIMO製品では合わせて、無線LANカード「WPC54GX-JP」も発売を予定する。
このほかリンクシスでは、SOHO向けのVPNルータ「RV041-JP」に加えて、日本国内での発売は未決定ながら、無線LAN探知機能を搭載したUSB 2.0接続型無線LANアダプタも参考出展した。
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WRT54GC-JP。製品は縦置きのほか、横置きにも対応する
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本体上部には外部アンテナ接続端子を装備
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MIMO対応ルータ「WRT54GX-JP」
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無線LAN探知機能を備えた無線LANアダプタ。日本での発売は未定だという
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■ アイコム、新11a対応の無線LAN製品を参考出展
アイコムブースでは、国際標準のIEEE 802.11aに準拠した無線LAN機器が多数出展された。発売時期は現時点未定となるが、一部製品を除いて基本的には同社から発売中の無線LAN機器をベースに新11a対応とした製品だという。このため、価格については現行製品とほぼ同等になるとしている。
また、卓上型無線LANアンテナとして平面アンテナ「AH-157」と無指向性アンテナ「AH-156」も出展。このほか、同社無線LANルータ「AP5100-VoIP」などに位置情報通知機能を追加するファームウェアのデモも行なわれている。なお、ファームウェアの公開は6月中を予定する。
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ブース内に出展された新11a対応の無線LAN製品など
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位置情報通知機能では、プレゼンス機能を搭載するNTTドコモの「N900iL」では自動で情報を更新できる
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■ URL
Interop Tokyo 2005
http://www.interop.jp/
リンクシス
http://www.linksys.co.jp/
アイコム
http://www.icom.co.jp/
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(村松健至)
2005/06/08 20:52
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