アットマークテクノは、手のひらサイズのLinuxマシンで、iTunes互換のオープンソースプロトコルを用いたという音楽ストリーミング配信をデモンストレーションしている。
今回のデモで使用したLinuxマシン「Armadillo-9」は、基板サイズ90.2×95.9mmの小型Linuxマシン。CPUには米ARM9コア(200MHz)のCirrusLogic製CPU「EP9315」を搭載し、10Base-T/100Base-TX対応のEthernetポートやUSBポート、CFカードスロットを各1つずつ揃える。最大1,024×768ドットのビデオ出力機能も搭載し、単体でクライアントマシンやサーバーマシンとして利用できる。
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Armadillo-9のストリーミングサーバー
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青いカバーのついたArmadillo-9はクライアントマシンに使われていた
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デモンストレーションではArmadillo-9を2台使用し、1台をストリーミングサーバーに設定。もう1台のクライアントマシンとEthernetで接続し、楽曲を滑らか再生していた。本来、組み込み機器としてネットワーク情報端末などへ利用されていたArmadillo-9がホビー向けにも利用できることをアピールしている。会場のスタッフによると、スループットは40~50Mbps程度で、配信システムにはiTunes互換のオープンソースプロトコルを使用しているという。
アットマークテクノではこのほか、基板サイズ50×37.5mmの超小型Linuxマシン「Armadillo-J」も展示。こちらは、ARM7コア(55MHz)のCPU「NS7520」を搭載し、10Base-T/100Base-TX対応のEthernetポートを搭載する。主にサーバーや計測器の制御マシンとしての利用を見込んでいる。
なお、価格はArmadillo-9が47,250円から。Armadillo-Jのケース付モデルが21,000円。
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「Armadillo-J」本体(左)
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■ URL
アットマークテクノのInterop Tokyo 2005展示紹介ページ
http://www.atmark-techno.com/news/news_INTEROP2005.html
(鷹木 創)
2005/06/10 21:18
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