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松下とブロードネットマックス、物理速度250Mbpsのc.LINK対応モデム

松下ブースでのデモンストレーション構成

デモ環境での通信速度
 ケーブルテレビ2005の松下電器産業とブロードネットマックス両社のブースでは、c.LINK技術を採用した物理速度250Mbpsの通信が可能なケーブルモデムが展示された。

 c.LINKは、米Entropic Communications社が開発した既設の同軸ケーブル上で物理速度で250Mbpsのインターネット通信が可能な技術。松下電機産業のブースでは、親機側モデム「TZ-CLM110」と子機側モデム「TZ-CLM100」を接続したデモンストレーションが実施されていた。なお、両製品は松下とEntropic Communications社が共同開発したもの。

 同社説明員によれば、「c.LINKモデムでは、実測値で130Mbpsを目標に開発を進めている」とのことで、ブース内のデモンストレーションでも実際に同等程度の速度が確認できた。親機に接続可能な子機側モデムは最大31台までで、通信速度は250Mbpsを接続機器間で共有する形になる。

 c.LINKでは、ケーブル局から加入者宅までを光ファイバで結び、宅内を同軸ケーブルでc.LINKモデムと接続する方法を採用するが、同社説明員は「光ファイバと同軸ケーブルを組み合わせたHFCネットワークでも対応が可能」とコメント。ケーブルモデム規格「DOCSIS」では通信が難しいエリアでも通信できるとして、「DOCSISの補完的役割も想定している」とした。

 両モデムは9月頃に発売を予定し、販売価格は親機側ケーブルモデムの「TZ-CLM110」が4万円台後半、子機側の「TZ-CLM100」が25,000円前後を見込むという。合わせて、管理システムも販売され、価格は管理台数により異なるが最小構成200万円~300万円程度を予定する。

 なお、子機側c.LINKでは現在IPアドレスフィルタリングやMACアドレスフィルタリング機能をサポートするが、将来的な可能性として「ルータ機能を持つケーブルモデムの開発を検討してきたい」としている。


子機側モデム「TZ-CLM100」 本体背面。LANポートはギガビットイーサに対応

親機モデムの「TZ-CLM110」 親機部分を屋外用ケースに収納した「c.LINKノード」。ブロードネットマックスブースでも同様の製品が参考出品されていた

 このほか、ブロードネットマックスのブースでも、同様にc.LINK技術を採用したケーブルモデムが展示された。通信速度や接続台数などの仕様はほぼ同等で、価格は親機が45,000円前後、子機が25,000円前後を見込み、2005年秋頃をめどに販売を開始する予定だという。


ブロードネットマックスの親機モデム。サイズは子機モデムとほぼ同じだった ブロードネットマックスブースでの計測値

関連情報

URL
  ケーブルテレビ2005
  http://www.catv-f.com/
  松下電器産業
  http://panasonic.jp/
  ブロードネットマックス
  http://www.bnmux.co.jp/

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(村松健至)
2005/06/15 15:27
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