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iPodをワイヤレス再生! Bluetoothを採用したワイヤレスヘッドフォン


 プリンストンテクノロジーから発売されている「PTM-BHP2」は、Bluetoothを採用したワイヤレスヘッドフォンだ。iPodのリモコン端子に接続するBluetoothアダプタとヘッドフォンがセットになっており、iPodをワイヤレスで楽しむことができる製品である。


Bluetoothアダプタ部はiPod miniにぴったりの設計

「PTM-BHP2」のBluetoothアダプタをiPod miniに装着したところ。製品の実売価格は12,800円前後。なお、今回は紹介していないが、一般的なステレオミニジャックに対応したBluetoothアダプタとヘッドフォンのセット製品もラインナップされている
 「PTM-BHP2」は、Bluetoothアダプタとヘッドフォンがセットになった製品で、iPodの音声をワイヤレスで聴くことができる。以前このコーナーで紹介したサンコーの「iCombi」や、ロジクールの「Wireless Headphones for iPod(mm-05)」のライバルとなるiPod用のワイヤレスヘッドフォンだ。

 「iCombi」および「Wireless Headphones for iPod」との大きな違いは、ヘッドフォン部が樹脂製のネックバンド式ではなく、コードでつながれたオープンエアー式であることだ。オープンエアー式はイヤークリップを用いて簡単に耳に装着できる上、樹脂製のバンドがないためコンパクトにまとめて持ち運びも容易という特徴がある。特に本製品はヘッドフォン部が50gと、競合製品の約半分ほどであるため、装着していても気にならない。

 ヘッドフォンには、iPodをリモートで操作するためのボタンが装備されていて、「音量大」「音量小」「再生/一時停止」「早送り/戻し」といった操作が行なえる。ボタンが1列に配置されていることや、早送り/戻しがジョグダイヤルで行なえるため、手探りで操作の必要があるiCombiに比べるとやや扱いやすい印象だ。ちなみにヘッドフォンの充電は、専用ケーブルを用いてUSBポートから行なうか、付属のACアダプタを用いるかの二者択一となる。

 一方のBluetoothアダプタは、リモコン端子を持つ第3〜4世代のiPodのほか、iPod miniに対応する。写真をご覧いただければわかるように、iPod miniの幅にぴったり合うように設計されており、iPod miniに装着しても違和感がない。その一方、第3〜4世代のiPodに装着すると、端子位置の関係もあってアダプタが左側に大きくはみ出してしまう。見た目が使い勝手を凌駕するとは思わないが、ここまで極端にはみ出てしまうと、購入をためらう人も多いはずだ。事実上、iPod mini専用と言っても差し支えないだろう。


iPod miniの本体幅・厚みに近いデザインで、装着時も違和感がない リモコン端子の配置の関係で、第3〜4世代のiPodにBluetoothアダプタを装着すると左に大きくはみ出してしまう

ヘッドフォン。シルバー・ブルー・ブラックの3色がラインナップされている。コード長は50cm 本製品を実際に装着した図。コードは頭の後ろ側に回して使用する

ペアリング済みですぐ使える。バッテリの持ち時間も問題なし

ヘッドフォン右側には、iPodをリモートでコントロールできるボタン(音量大、音量小、再生/一時停止、早送り/戻し)と電源ボタンを備える
 さて、実際の使用感を見ていこう。通常、Bluetooth機器は初回利用時にペアリングを行なってリンクを確立させる必要があるが、本製品では購入の時点ですでにペアリングが完了しているため、製品に取り付けてヘッドフォン部の電源を入れるだけですぐに使い始めることができる。ちなみに、BluetoothのプロファイルはA2DPとAVRCP、GAVDPに対応している。

 万一、ヘッドフォンとBluetoothアダプタのリンクがうまく張られていない場合でも、ヘッドフォンのジョグダイヤルボタンとアダプタ上部のボタンの同時押しによって、再度ペアリングを行なうことができる。今回試用した評価機はきちんとリンクが張られていなかったせいか、iPod本体が誤動作することも何度かあったが、1度きちんとリンクが確立してしまえば、問題なく使用することができた。ペアリングの方法はややこしくはないので、うまく動かなければペアリングを実行、と覚えておけば良いだろう。

 ヘッドフォンでのボリューム操作は、iPod本体から出力される音量が基準になる。つまり、iPod本体から出力される音量が小さければ、いくらヘッドフォン側で音量を大きくしても一定量以上には大きくならない。本製品では、アダプタの接続時にiPod本体の音量を自動的に最大に引き上げてくれるので、ヘッドフォン側の操作だけでボリュームを適切に調整することができる。

 試用していてやや気になったのは、停止時の挙動だ。ヘッドフォン側のボタンで再生を一時停止させ、そのままiPodがスリープ状態になってしまった場合、ヘッドフォン側の操作では復旧させることができず、iPod本体の操作が必要になる。これは「iCombi」にも見られる挙動で、iPod本体から電源供給を受けている以上は仕方のないことなのだが、本製品はスリープ状態からの復旧後にいったんヘッドフォン側の電源をオン・オフしない限り、音が正常に聞こえない場合があった。前述のペアリングの問題と同様、うまく動かなければ電源を再投入する、と覚えておこう。

 なお、Bluetoothアダプタを装着した場合のiPodのバッテリ持ち時間だが、筆者手持ちの第4世代iPod(40GBモデル)で連続再生を試みたところ、Bluetoothアダプタを装着した状態で、約7時間50分の連続再生することができた。以前ほぼ同一条件下で測定した「iCombi」は約7時間30分だったので、ほぼ同様の持ち時間を実現していることになる。ちなみに、ヘッドフォン側はフル充電に約3時間かかり、その状態で8時間の連続再生が可能とされている。


ヘッドフォンは、イヤークリップを使って耳を挟むオープンエアー式。しばらく試用していたが、多少きつめという印象を受けた ヘッドフォンはコンパクトにまとめて持ち運びやすい

事実上のiPod mini専用機だが、使い勝手は秀逸。後継製品にも期待

 音こそ良いものの、本体の質感がパソコン用ヘッドセットから抜け出せていなかった「iCombi」と比べ、本製品はオーディオ的な質感で好感が持てる。後発の製品ということで、かなりiCombiを意識した作りになっており、iCombiの弱点をかなり補っているという印象を受けた。実売が1万円台半ばのiCombiに比べ、1万円台前半と多少割安なのも魅力だ。

 ただし、現状ではアダプタの形状からして、iPod mini専用という感は否めない。iPod miniを所持しているユーザーにとっては文句なしにオススメの製品なので、第3〜4世代のiPod、さらには第5世代以降のiPodにもマッチした製品の早期発売を期待したいところだ。


関連情報

URL
  製品情報
  http://www.princeton.co.jp/product/digitalaudio/ptmbhp2.html
  プリンストンテクノロジー
  http://www.princeton.co.jp/


(kizuki)
2006/02/01 11:47
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