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ケータイ感覚で通話する“折りたたみ式”光学マウス「マウストーク」


マウストークの実売価格は7,980円前後。本体サイズは約45.5×89.2×23.9mm(幅×奥行×高)で、重量は約67g。Windows XP/2000に対応する
 以前、この連載でソニーのメモリーカードリーダーライター付きマウスを紹介したことがある。今回のアイテムは、その流れにある2つの機能を1つにまとめたハイブリッド製品だ。光学式ポインティングデバイスとスピーカーマイクユニットを一体化させた話せるマウス、そのものズバリ、マウストークである。

 マウストークはディスプレイやテンキーパッドこそ装備していないが、そのまま折りたたみ式携帯電話として通用しそうなデザイン。シンプルな左右対称形ながら、上下方向の曲線と前後左右方向の直線を組み合わせたスタイリッシュな形状だ。個人的にはこんな端末があったら欲しいと思うくらいである。

 ボディカラーはホワイト、ブラック、ブルー、ブライトレッド、リーフグリーンの合計5色がラインナップされている。ワンセグに対応したソニーのノートパソコン「VAIO Type T」にマッチするようデザインされているとのことだが、もちろん他の機種と組み合わせてもOKだ。ハンドセットとしての用途はスカイプをターゲットにしている。誰かと話したくなったら、今使っているマウスを取り上げ、パカっと開ければ受話器に早変わり。使い心地はケータイそのものである。

 近頃は小柄なマウスの人気が高いそうだが、マウストークのボディもかなりコンパクトにまとめられている。シンメトリーな配置の2ボタン+ホイールという基本を押さえた構成は、手の大きさや利き手に関係なく扱えるのが魅力だ。


今回試用したブラックはメタリック系の精悍な色。ほかにホワイト、ブルー、ブライトレッド、リーフグリーンと合計5色のバリエーションだ 横から見ると、なだらかな弧を描くラインが美しい。普通のマウスよりフラットな形状だが、コンパクトなためか扱いづらさは感じない

ヒンジ部横のボタンを押し込むと半開きの状態で固定される。卓上スピーカー・マイクユニットとしてハンズフリー通話が可能だ
 本体上面は3つのブロックに色分けされている。左右のブロックはシームレスタイプのボタンだ。ボディ先端から中央あたりまで比較的広い範囲でクリックを受け付ける。これは先にも述べたようにボディが小さく、指先でつまむように操作することを考慮した結果だろう。隅には、お馴染み「VAIO」のロゴがレタリングされている。

 センターのブロックは、クロームメッキを施したような鏡面仕上げ。スカイプの着信を知らせるLEDインジケータ、ホイール、それに背面スピーカー口が設けられている。通話時にはボリューム調整ツマミとミュートスイッチに切り替わるホイールは硬質な手触り。滑り止めとして外縁に硬貨のようなギザギザが刻み込まれている。なお、これは個体差かもしれないが、筆者が試用した製品はホイールを支える軸周辺にアソビがあるようで、指先にチルトのような左右の動きが伝わってくるのが少々気になった。

 スカイプとの連携は非常にわかりやすい。呼び出しがあるとコール音が鳴り、ホイールのそばにある受話器マークのLEDインジケータが点灯する。ここでマウストークを開くか、あるいはスカイプのウィンドウ内にある通話ボタンをクリックすれば通話開始だ。終了するときはそのまま閉じるだけで良い。要するに開けば通話開始、閉じれば通話終了という単純明快な操作なのである。

 ボディを開くと閉じているときの直線的なフォルムとは打ってかわって、なだらかな曲線が強調された外観となる。まるで昔の海外製携帯電話のようだ。開いた状態で耳に当て、普通に通話しているとパソコンに接続していることを忘れ、手元から垂れ下がったケーブルがストラップか何かのように思えてくるから不思議である。


内部は凹凸が波を打つような曲線的フォルム。ボディ端にある2つの丸い部分がスピーカーとマイクだ。使い心地はケータイとまったく変わらない 裏側の光学センサーのレンズは奥まった位置にあるので、不用意に触れてしまうようなことはないだろう。解像度は800カウント

付属ソフトウェアをインストールすると、タスクトレイにマウストークのアイコンが現われる。これはスカイプで通話しているときの表示 マウストークを閉じ、ポインティングデバイスとして動作しているときはアイコンに通行止め標識のマークが付くので、一目で見分けられる

滑り止めのギザギザが刻み込まれたホイール。スカイプの呼び出しがあると隣にある受話器マークのLEDインジケータが点灯する
 マウストークはハンドセットとしてだけではなく、コンパクトなスピーカーマイクユニットとして利用することもできる。ヒンジ部の横にあるシルバーのボタンを押し込むと、約50度の角度まで開き、そこで固定されるのだ。ちょうどパネルをスタンドに立てかけたような、MP3プレーヤー用のポータブルスピーカーユニットなどで見かけるスタイルである。それほど大きな音量は出せないので騒がしい場所には向かないが、周囲が比較的静かならハンズフリーの通話にも対応することができるのだ。

 筆者の経験から言えば、公衆無線LANサービスに対応したカフェのような場所でも、テーブルにノートパソコンを広げ、ヘッドセットを付けて音声チャットを行なうのは相当の度胸がいる。ましてやパソコンの内蔵スピーカーとマイク、あるいはハンズフリーユニットを使った会話なんて筆者のような小心者にはムリだ(笑)。その点、マウストークなら傍目からは普通にケータイで通話しているようにしか見えない。この周囲の視線を気にすることなくスカイプに没頭できるという安心感は他に代え難いものがある。

 注意したいのはポインティングデバイスとしての機能とオーディオデバイスとしての機能を同時に使用できないという点だ。閉じればマウス、開けばハンドセットという切り分けがハッキリしているのである。ノートパソコンならマウストークで会話している間の操作は内蔵タッチパッドなどを利用すれば不自由はない。しかし、少々困ってしまう事態も考えられる。デスクトップパソコンではマウスが使えなくなってしまうのだ。もちろん、別のポインティングデバイスを接続しておけば即解決する話ではあるが、それは本末転倒というものだろう(笑)。


余分な長さのケーブルをまとめるクリップが付属。プラスチックの板を「W」字形に丸めただけの何気ないアイテムだが、思いのほか役立ってくれる
 そもそもマウストークはデスクトップパソコンとの組み合わせを考えていないのではないだろうか。その証拠に接続用のUSBケーブルが1mほどしかない。デスクトップで使うとすれば、マウスとしてもスピーカーマイクユニットとしても短すぎるのである。ところがノートパソコンなら、邪魔にならないちょうど良い長さなのだ。もともと「VAIO Type T」とマッチするデザインを採用したというだけあって、ノートパソコン専用と割り切っていると考えても良さそうである。

 マウストークは構造的にはUSBポインティングデバイスとUSBサウンドデバイスを一体化させた製品だ。付属CD-ROMに収録されたソフトウェアはマウストークとスカイプと連携させるためのもので、インストールしなくても閉じた状態では通常の光学マウス、開いた状態では外部スピーカーマイクとして問題なく動作する。

 先に述べたように両方の機能を同時に使うことはできないが、スカイプのためだけでなく、ノートパソコン用の複合周辺機器として持ち歩くのも良いだろう。普段はマウスとして、ときには音声の再生やボイスメモ録音用のマイクとして役立ってくれるはずだ。実売価格は7,980円と少々高めではあるが、VAIOブランドと近頃流行のデザイナーズ系フォルム、それに使い勝手の良い機能を考慮すれば納得できる出費だといえるだろう。


関連情報

URL
  製品情報
  http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?PD=23389
  Sony Drive
  http://www.sony.jp/

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(斉藤成樹)
2006/04/19 11:01
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