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コードレス電話がワイヤレスSkype端末に変身! 「DC-NCTELU」


 DIGITAL COWBOYの「DC-NCTELU」は、家庭用電話機をSkype(スカイプ)端末として利用できるアダプタである。一般的なコードレス電話と組み合わせれば、Skypeをワイヤレス環境で利用できるスグレモノだ。


家庭用電話機をSkype端末に変身させるアダプタ

「DC-NCTELU」の店頭実売価格は3,980円前後。まさにアダプタという感じの、コンパクトな製品パッケージ
 今回紹介するDIGITAL COWBOYの「DC-NCTELU」は、電話機をSkype端末として利用するためのアダプタだ。使い慣れた電話機をSkype端末として転用し、通常の電話と変わらない操作性でSkypeを利用しようというコンセプトの製品である。

 例えば、FAX対応電話機を新しく購入したため、これまで使っていた単機能のコードレス電話があまってしまったという場合。また、1人暮らしの際に使っていた電話機が、家族と暮らすようになって不要になってしまった場合。こうした場合に本製品があれば、わざわざUSB接続のSkypeハンドセットを購入しなくても、あまった電話機をSkype端末として利用できるわけである。

 同種の製品として、イーレッツから発売されている「すかい楽」がある。本製品とすかい楽の大きな違いは、一般電話とSkypeを切り替えて発信・着信ができる「すかい楽」と異なり、切替機能を持たないことにある。つまり、本製品を経由して接続した電話機は、完全にSkype専用の端末になるのである。


USBメモリ大のコンパクトな筐体。USB延長ケーブルは必須

本体はUSBメモリライクなデザイン。対応OSはWindows XP/2000
 一般電話の回線を接続するコネクタがない分、筐体は「すかい楽」に比べてコンパクト。USBメモリをやや大きくした程度のサイズでしかなく、まさにアダプタといった印象だ。どちらかというとスタンドアロンな機器というイメージが強かった「すかい楽」とは対照的である。

 一端にはUSBコネクタ、もう一端にはRJ-11ジャックがついているだけのシンプルな構成となっている。バスパワーで駆動し、AC電源は必要としない。少し残念なのは、本体の中央寄りにUSBコネクタが配置されている関係で、上下左右隣のUSBポートに干渉しがちなこと。コストの問題はあるだろうが、できれば延長ケーブルもセットにして欲しかったところだ。

 色はピアノ調のブラックで、そこそこ高級感がある。通電中はLEDが青色に点滅するが、このLEDがかなり明るいため、寝室で夜中つけっぱなしにしているとかなりまぶしい。昼夜問わずパソコンをつけっぱなしにしている場合は、寝る前に本体を取り外したほうがよさそうだ。

 ユーティリティは英語表記だが、Skypeのソフトウェアとの仲介をする部分が英語というだけで、普段は目にする機会はまったくないだろう。Skypeそのものが英語表記になるわけでもなければ、オプション項目もデフォルトから変更する必要はないので、インストール時を除き問題となることはないと思われる。


手のひらサイズの筐体。ピアノ調の質感で高級感がある USBコネクタは中央部にレイアウトされており、隣接ポートにやや干渉しやすい

反対側にはRJ-11ポート。ここに電話機を接続する ユーティリティ「SkyATA」の詳細設定画面。上部プルダウンの中には「JAPAN」も用意されているが、初期設定のEnglishのままで問題なく利用できる

家庭用電話機と同じ使い勝手。ただし番号入力にはコツあり

電話機のプッシュボタンを押せば、Skypeメイン画面にも電話番号が入力される。もちろんパソコン側のテンキーで入力しても構わない
 ユーティリティのインストールが完了し、機器の接続が終わったら、実際に発信してみよう。本製品に接続した電話機の受話器を持ち上げると、Skypeウィンドウが自動的にポップアップする。電話機のプッシュボタンを押すたびに、Skypeウィンドウの電話番号入力欄に、プッシュした数字が入力されていく。電話番号の入力が終わり、発信ボタンを押せば、ダイヤルが開始されるという具合だ。

 もし発信ボタンをいちいちクリックするのが面倒というのであれば、電話番号を入力する際、市外局番の最初の「0」を省き、代わりに「+81」をつけると良い。電話機からは「+」を入力することはできないので「00」で代用する。つまり、03-○○○○-××××という電話番号にかける場合は、00-81-3-○○○○-××××と入力するわけだ(注:ハイフンは実際には入力しない)。こうすることで、発信ボタンをクリックしなくても、2〜3秒すれば発信が開始される。

 また、この2〜3秒がどうしても待てないという場合は、電話番号を入力した後に「#」を押せば、すぐにダイヤルが開始される。実際にはこの「+81」や「#」も含めた形で電話機側の短縮ダイヤルに登録しておくのが無難だろう。

 このように、ユーティリティソフトとSkypeをあらかじめ起動させておけば、マウスやキーボードによる操作なしに、電話機を利用してSkypeOutによる発信が可能になる。電話機の使い勝手そのままという売り文句は伊達ではなさそうである。なお、機器や回線によっては「+81」をつけなくても自動発信ができる場合があるそうなので、うまくいかない場合はいろいろと試してみると良いだろう。


Skype側の設定画面。オーディオ入力・出力に「SkyATA」と表示される ユーティリティ「SkyATA」のオプション設定画面。「Skype window pop-out」にチェックを入れておけば、受話器を上げたタイミングでSkypeのウィンドウがアクティブになる

コードレス電話を組み合わせれば、ワイヤレスSkype端末のできあがり

コードレス電話機を接続したところ。ワイヤレスSkype端末として利用できる
 本製品は電話機をSkypeフォンとして使えるのがウリだ。これを違った視点で見ると、電話機が持っている機能をそのままSkypeで利用できる、ということになる。

 例えば、電話機本体の留守録機能。もちろん、Skypeのボイスメールでもメッセージを受け取ることはできるのだが、アナログの使い勝手に慣れている場合は、電話機の留守録機能を使ったほうが便利な場合もあるだろう。

 また、短縮ダイヤルの登録も自由にできる。前述の通り、Skype側で持っている発信者リストを利用することはできないので、電話機側にあらためて短縮番号を登録してやる。こうすることで、ますます一般電話と変わらない使い勝手でSkypeを利用できるというわけだ。なお、登録の際は上記の「+81」や「#」ごと行なっておくと、その都度入力の必要がなくなる。

 そして、電話機の機能を使える中で最も大きなメリットは、いわゆるコードレス電話を使い、Skypeをワイヤレス環境で利用できることだろう。最近では無線LAN内蔵のSkype端末も発売されてはいるが、暗号キーの入力などが煩雑で、安定性も含めまだまだ発展途上の製品という印象が強い。それに比べて本製品は、一般的なコードレス電話をそのまま利用できるため、手軽にSkypeによるワイヤレス通話を実現できる。個人的には、このためだけにコードレス電話を新規に購入するというのも、あながちオーバーではないと感じた。

 ただ、いわゆるSkype対応のハンドセットと比較した場合、機能的に劣る点もある。例えば、発信する際、Skypeのメインウィンドウのリストをスクロールしながら発信先を選べないことだ。そもそも電話機には上下スクロールキーや決定ボタンはないので、こうしたところで差が出てしまうのは致し方ないだろう。


USB接続Skypeハンドセットの強力なライバル

 実際に利用していると、まさに縁の下の力持ちという感じで、存在を意識させない製品だ。LEDが明るすぎるなど、細かい部分については改善の余地はあるが、音質も悪くなく、価格以上の働きをしてくれる製品である。市販のUSBハンドセットの購入を考えているユーザーは、本製品とコードレス電話をセットで購入するという選択肢も考慮に入れるべきだと感じた。


関連情報

URL
  製品情報
  http://www.digitalcowboy.jp/products/nctelu/index.html
  DIGITAL COWBOY
  http://www.digitalcowboy.jp/

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(kizuki)
2006/10/25 11:02
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