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(写真左から)「パッチコードロック」と「モジュラージャックガード」パッケージ。同梱の説明書も含め、日本語の解説などは特にない
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パンドウィットコーポレーションの「モジュラージャックガード」と「パッチコードロック」は、ネットワーク機器の空きポートを塞いだり、LANケーブルを取り外せなくすることで、第三者による不正なネットワークアクセスを防ぐための製品だ。
以前紹介したプリンストン(記事URL)やエレコム(記事URL)の製品と同様のコンセプトを持っているが、機構が簡略化されているぶん安価であり、大量導入に向いているという特徴がある。
■ 空きLANポートをふさぐ「モジュラージャックガード」
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「モジュラージャックガード」本体と取り外し用の専用工具。今回はガード10個+専用工具の1セットを愛三電機で購入した。価格は997円
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「モジュラージャックガード(PSL-DCJB)」は、ハブをはじめとするネットワーク機器で未使用のRJ-45ポートを物理的に塞ぐことで、LANケーブルを差し込めないようにし、第三者がネットワークへアクセスするのを防ぐというコンセプトの製品だ。
RJ-45ポートへの取り付け作業は、指ではめ込むだけで完了する。競合製品と異なり、装着時の出っ張りはほとんどなく、隣接ポートへの干渉を考慮する必要なく利用できた。今回試用した製品は赤色だが、これが黒などであれば、ポートに装着されていることすら遠目では判別しにくいだろう。
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「モジュラージャックガード」本体を、前後から見たところ
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「モジュラージャックガード」をハブに装着。競合製品と違って出っ張りはほとんどない。物理的に空きポートをふさいでしまうことから、防塵の効果も期待できそうだ
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いったん装着したガードを、RJ-45ポートから取り外すためには専用工具が必要となる。付属の専用工具をガードの穴に差し込むと、ツメが押されてロックが外れ、ガードが引き抜けるようになる仕組みだ。競合製品のように本格的なカギ式、というわけではないが、軽度なセキュリティ対策であればこれでじゅうぶんだろう。
製品は10個パック、もしくは100個パックが用意されており、1個あたりの単価は100円程度。国内メーカーの同コンセプトの製品が実売1980~2480円である点を考えると、単価は1/20程度と、コストパフォーマンスは抜群に高い。カラーも赤/黒/青/白/黄と豊富に揃っているので、管理部署ごとに色を変えるといった用途に使えそうだ。
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専用工具を使えばを簡単に引き抜くことができる
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RJ-45ポートから引き抜こうとしているところ
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■ LANケーブルを抜けなくする「パッチコードロック」
「パッチコードロック(PSL-DCPLR)」は、LANケーブルに取り付けることで、ハブをはじめとするネットワーク機器のRJ-45ポートからLANケーブルを抜けなくするための製品だ。
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「パッチコードロック」本体とロック/アンロック用の専用工具。1セットの価格は愛三電機の価格で4410円だった
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「パッチコードロック」本体。LANケーブルのコネクタにすっぽりと通して使用する
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前述の「モジュラージャックガード」を用いてハブなどの空きRJ-45ポートを塞いでいても、すでに接続されているLANケーブルを抜きさえすれば、新たにLANケーブルを接続するポートができてしまう。そこで、LANケーブルを抜けなくすることで、こうしたポートを作らせず、結果として第三者のネットワークアクセスを防ごうというのが本製品のコンセプトだ。
LANケーブルのコネクタ部分に取り付け、レバーの部分を下から持ち上げることで、取り外そうにもレバーを押せなくしてしまおうという仕組み。ロックおよび取り外しには専用工具が必要になるため、手で外すことは不可能だ。こちらもカギ方式を採用しているわけではなく簡素な仕組みだが、軽度なセキュリティ対策であれば十分な効果が得られると考えられる。
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LANケーブルのコネクタに取り付けた状態。ショートタイプのコネクタなどには取りつけられない場合があるので注意
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「パッチコードロック」を装着したLANケーブルをハブに取り付けたところ。左右ポートとの干渉はまったくないわけではないが、競合製品に比べると限りなく少ないと言える
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難点としては、コネクタ部に取り付けるという構造であるため、いわゆるショートタイプのコネクタや、レバーガードがついているコネクタには取り付けられない場合があることだ。特に、国内メーカーが製造している既成のLANケーブルは、ショートタイプのコネクタを採用した製品が多いため、本製品は利用できないケースが多い。本稿執筆の時点では対応情報などは特に公開されていないため、購入前に可能な限り確認しておくべきだろう。
もう1つ、添付されているプラスチック製の専用工具の頼りなさもマイナスだ。本製品はロックする際に専用工具を90度ひねらなくてはならず、実際に利用していて強度上の不安さがつきまとう。100個入りパックであれば専用工具が5個付属しているので、こちらをチョイスするというのも賢い選択だろう。
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アンロック状態
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ロックした状態。一部が欠けた円形の部品により、コネクタのレバー部が上に持ち上げられているのがわかる
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「モジュラージャックガード」と同様、10個パックもしくは100個パックが用意されているほか、カラーも6色をラインナップ。1個あたりの単価は400円前後と、こちらも国内メーカーの競合品より圧倒的に安価である。大量導入にあたっては、ぜひともチェックしたい製品だ。
■ URL
製品情報
http://eeg.panduit.co.jp/products/network/index.html
パンドウイットコーポレーション日本支社
http://www.panduit.co.jp/
愛三電機(購入先店舗)
http://www.aisan.co.jp/
(山口真弘)
2008/09/17 11:00
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