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7型ワイドが魅力のUSBサブディスプレイ! ハンファ「UM-730」


 ハンファ・ジャパンの「UM-730」は、USB接続の7型ワイドディスプレイだ。800×480ドットの解像度を持ち、PCに接続してのサブディスプレイ環境を手軽に構築できるのが特徴だ。


7型ワイドの大型画面が特徴のUSBサブディスプレイ

製品本体。Webカメラ機能を省略した下位モデル「UM-710」もラインナップされる。直販価格はUM-730が1万4400円、UM-710が1万1400円
 センチュリーの「plus one(関連記事)」に始まった、USB接続の小型ディスプレイがいま静かなブームにある。これら小型ディスプレイをPCに接続することで、メインのディスプレイには収まりきらない写真や動画を表示させられるほか、カレンダーやRSSリーダー、チャットやメッセンジャーの画面を表示させるといった使い方が可能になる。

 こうした製品は、もともとサブディスプレイ用途として設計されているため、ビデオボードの増設やアダプタの追加購入が不要であるほか、必要な時だけ接続して使用できる点が大きなメリットだ。マルチディスプレイ環境をイチから構築する手間に比べると、ハードルは非常に低い。

 今回紹介するハンファ・ジャパンの「UM-730」も、こうしたUSB接続の小型ディスプレイに分類される製品の1つ。解像度こそ前回紹介した「plus one」と同一ながら、画面サイズが7インチワイドと大型であることが最大の相違点である。


バスパワーで駆動、Webカメラとマイクも付属

90度回転させて縦表示もできる
 まずは外観および基本スペックを見ていこう。製品の外見は、一般的な液晶ディスプレイをそのまま縮小した形状。本体サイズは、幅・高さとも約20cm程度で、A4サイズの下辺を切り落とした程度と考えると良いだろう。

 液晶の解像度は800×480ドット(WVGA)。画面サイズは、カーナビやフォトスタンドにみられる7型ワイドと呼ばれる液晶が採用されている。初代Eee PCと同等サイズ、と言えば人によっては理解しやすいかも知れない。

 製品には、上下の角度調整が可能なネジ留め式の本格的なスタンドが付属する。ピボット(回転)機能も備えており、画面を90度回転させることもできる。ただし、その際はディスプレイ本体をいったんスタンドから取り外し、改めて取りつけ直す必要がある。


角度の調整が可能 後方に倒したところ

高さの無段階調整も行える 上にあげたところ

ベゼル左側には130万画素のWebカメラを装備
 バスパワー給電用のUSBケーブルが付属しており、これでPCと接続する。一般的なUSBケーブルと異なり二股に分岐するタイプではあるものの、ACアダプタを必要とせずバスパワー駆動を実現しているのは秀逸だ。なお、給電能力によっては1ポートだけで動作する場合もあり、筆者の環境でも1ポート接続のみで問題なく動作していた。

 画面右下には、電源ボタンと輝度調整ボタン(+/−)が設けられている。電源ボタンがなかった「plus one」と比較して、ワンタッチで電源をオフにできる点は就寝時など画面を暗くしたい場合の使い勝手は優れている。

 また、本製品は130万画素のWebカメラとマイクを内蔵している。Webカメラは画面の向かって左側、マイクは右側にレイアウトされており、ビデオチャットに活用できる。ちなみにWebカメラについては本体のピボット機能に追従せず、横向き表示に固定されているので、本体を縦置きにした状態では事実上使用できない。


右側にはマイク。右下には電源ボタンなど3つのボタンを備える 給電用のUSBケーブルはいったん前面に出てから背面に回りこむ形になる 給電用のUSBケーブル。先端は二股に分岐しており、給電能力が低い場合は2つのUSBポートに接続して電力を確保する

解像度は800×480ドット固定。インストール方法にもう一工夫欲しい

 次にインストール手順とユーティリティについて見ていこう。本製品には、製品のブランド名であるmimoを冠した「mimo display setting」というユーティリティが付属しており、これを用いて各種設定を行う。

 内容はDisplayLink社製のユーティリティと同一で、画面の色、回転方向の設定のほか、いわゆるマルチディスプレイ表示なのかミラー表示なのかを選択できる。画面解像度を設定する項目もあるが、800×480ドットで固定されており、変更はできない。

 接続手順については、ドライバおよび上記のユーティリティを付属のCD-ROMからインストールしたのち、USBケーブルで接続するという手順になる。周辺機器のインストール手順としては一般的だが、光学ドライブを持たないネットブックと組み合わせて利用しようとする際は導入がやや煩雑だ。ドライバをUSBメモリで提供するなり、または本体内にROM領域を設けておいて接続時に読み出せるといったプラスアルファの工夫が望まれる。


ユーティリティはタスクトレイから呼び出しが可能。DisplayLink社製のOEMと思われる内容だ 「画面のプロパティ」で見た本製品。解像度は800×480ドット固定

動画や静止画はもちろん、文字の視認性も高い

メインディスプレイとキーボードの間に置き、さまざまな画面を表示させてみたところ。これはタスクマネージャ
 具体的な用途としては、これはもう利用者のアイデア次第と言える。「plus one」と同様、動画再生やフォトビューアとしての利用、メッセンジャーソフトのウィンドウの表示などが考えられる。特に本製品の場合、画面サイズが7型ワイドと広いため、細かい文字も読みやすく、利用の幅を広げられそうだ。

 また前述の通り、本製品は130万画素のWebカメラも搭載しているので、Skypeなどメッセンジャーソフトと組み合わせは相性が良いだろう。ちなみに、Webカメラとマイクが非搭載の下位モデル「UM-710」もラインナップされているので、こちらを買い求めるというのもありだろう。


Windowsのビューア。スライドショー機能を持つビューアを組み合わせればデジタルフォトフレームとして利用できる テレビチューナの画面。動画プレーヤーなどを組み合わせるのも良い Skypeのチャット画面。画面を縦回転させてコンタクトリストを表示するのも良い

 なお、液晶の応答速度は20ms(Typical)ということで、昨今の液晶ディスプレイと比べると決して高速ではない。ただ、スポーツ中継の映像を表示させてみた限りでは、特に残像などの支障は見られなかった。

 また、手持ちの640×480ドットのDivXファイルを再生してみたが、コマ落ちが発生したり、PC側のパフォーマンスが目に見えて低下するといった問題もなかった。USBディスプレイアダプタで実績のあるDisplayLink系列の製品ということで、このあたりの信頼性は高いと言える。


背面。ネジ留め式のスタンドが付属する。スタンド込みの重量は375g 本体左側面に音声出力端子を装備 背面に電源端子も備えるが、製品自体にACアダプタは付属していない

高い汎用性を持つ魅力的な製品。MacOS対応のアナウンスが望まれる

 前回レビューしたセンチュリーの「plus one」は4.3型ということで、文字を表示した場合はさすがに読みにくく感じることがあった。その点、本製品は必要十分な画面サイズを誇っており、文字の視認性も非常に高い。写真や動画を表示する以外の用途も、問題なくこなせる製品だと言えるだろう。

 また、本製品発表とほぼ同時期に、センチュリーを含めて他社からも同等製品が発表されており、この分野はますますホットになっていくことが予想される。本製品の特徴としては、7型ワイドという画面サイズのほかに、Webカメラとマイクの搭載、安定したスタンド機構が挙げられるだろう。

 逆にネックになるのは、現時点ではMac OS Xへの対応がアナウンスされていない点だろうか。同等モデルと見られる海外製品ではMac OS Xへの対応も行われており、早期の対応を期待したいところだ。


関連情報

URL
  製品情報
  http://www.hanwha-japan.com/products/um730/index.php
  ハンファ・ジャパン
  http://www.hanwha-japan.com/

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(山口真弘)
2009/02/04 10:58
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