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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
アイピーモバイルが自己破産。ワイヤレスサービスへの参入を断念

 2GHz帯を利用したワイヤレスサービスへの参入を表明していたアイピーモバイルが30日、東京地裁へ自己破産を申請したことが明らかになった。

 アイピーモバイルは、2005年11月に総務省より2GHz帯を利用したワイヤレスサービスの事業免許申請を認可され、当初は2006年度中にサービス提供を開始するとしていたが、数度にわたり延期を繰り返していた。なお、事業免許交付には「2年以内のサービス開始」が条件とされており、期限は2007年11月となっている。

 また、アイピーモバイルの株式についても4月にはマルチメディア総合研究所から森トラストに譲渡され、8月には森トラストからNextWave Wirelessに譲渡されるも、9月には森トラストに返却。その後、株式は森トラストからアイピーモバイルの杉村五男氏に譲渡され、10月の臨時株主総会にて杉村氏を除く取締役を解任するといった経営体制の混乱が続いていたが、会見などではワイヤレスサービス参入への継続意志を明らかにしていた。

 今回の自己破産申請について、代理人である弁護士が所属する事務所は申請を行なった事を明らかにした。なお、負債総額や申請の経緯など詳細は明らかにされていないが、一部報道では11月までのサービス開始が困難となったため、総務省に事業免許を返上。負債は、債権者約110名に対し約9億円に上るとしている。

[16:40 追記]
 総務省は、アイピーモバイルより2GHz帯を使用するワイヤレスサービスの事業免許の返上通知を受け、受理したと発表した。


関連情報

URL
  アイピーモバイル
  http://www.ipmobile.jp/
  総務省 報道発表
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/071030_5.html

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(大久保有規彦)
2007/10/30 15:48
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