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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
マルチメディア総研のブロードバンド調査「ADSLは一過性ではない」

 マルチメディア総合研究所は、2003年9月末時点でのブロードバンド回線事業者における加入者件数の調査結果を公表した。それによれば、9月末時点での総加入件数はADSLサービスが922万8,700件、FTTHサービスが68万6,100件となっている。

 この調査は、ブロードバンド回線事業者が公表した加入者件数や各事業者から得た数値に加え、マルチメディア総研が独自調査により得られた数値に基づいて行なわれたものだという。

 調査結果によれば、ADSLサービスの2003年9月末時点における加入者件数は922万8,700件で、2002年9月末時点の422万3,200件と比べ、1年間で約500万件増加したという。また、FTTHサービスの加入者数は9月末時点で68万6,100件となり、6カ月間で38万1,200件増加したとしている。

 これらの数値についてマルチメディア総研では、FTTHサービスは急速に加入者数を伸ばしてきているが、「ADSLサービスが技術的な課題を克服し、回線速度を上げていることから、もはやADSLが一過性のサービスで終わるという懸念は不要」とした。その上で、今後10年の期間では、ADSL、FTTH、CATVインターネットサービスが地域やユーザー特性に応じて共存していくと推測している。

 また、FTTHサービスではNTT東日本およびNTT西日本のBフレッツが圧倒的なシェアを占めているとしながらも、マルチメディア総研は「今後はKDDIがFTTHサービスに本格参入したことで、各社間のシェアがどの様に変動していくか注目される」とした。なお、FTTHサービスの加入件数の推移予測では、2003年度末に150万件程度まで普及するとしたほか、2004年度末には380万件、2005年度末には670万件まで拡大する見込みという。

 このほか、ADSLサービス、FTTHサービス、CATVインターネットサービスの3サービスを合わせたブロードバンドサービス加入者数は、2003年9月末時点で1,225万件に達したと公表した。マルチメディア総研では、約4世帯に1件(世帯普及率26%)がブロードバンドサービスを利用しているとともに、2004年3月末にはブロードバンド加入者件数が1,500万件を突破するのでないかという見通しも示している。


固定系インターネットサービスの需要予測

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URL
  ニュースリリース
  http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120031028500
  関連記事:マルチメディア総合研究所、ADSL加入者の調査結果を発表[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0329/dsl.htm

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(村松健至)
2003/10/29 12:48
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