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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
Atheros、日本向けの無線規格「IEEE 802.11j」サポートを表明

 Atheros Communicationsは、IEEE(電気電子学会)が承認した日本向けの無線規格「IEEE 802.11j」の対応を表明した。すでにAtherosの無線LAN製品を利用している日本国内の事業者は、ファームウェアのアップグレードでIEEE 802.11jに対応できるという。

 IEEE 802.11jは、日本国内で4.9GHz帯と5GHz帯を利用するための規格で、屋内だけでなく屋外でも利用できる。日本では総務省が、電気通信事業者用の中継用固定局が現行利用している4.9GHz~5GHzの帯域について、早ければ東名阪で2005年11月までに開放すると発表している。

 Atherosによれば、4.9GHz帯は米国で公安や母国のセキュリティ通信網に採用されている帯域であり、通信事業者はAtherosのチップセットを利用した無線ソリューションを警察や消防の地方野外実地試用に提供しているという。Atherosのジェネラルマネージャである大沢智喜氏は「IEEE 802.11jは日本に焦点が当てられているが、無線LAN技術が公衆無線LANやモバイル、ラストワンマイルのソリューションとして次第に用いられ始めている諸外国にも大きな影響を与えるだろう」とコメントしている。

 [UPDATE]
 Atherosによれば、同社の「AR5002X」以降の無線LANチップを搭載した製品であれば、IEEE 802.11jに対応できるという。また、IEEE 802.11jは当初のうち、IEEE802.11aの拡張版として検討されていたが、現在では、IEEE802.11a自体がIEEE802.11規格全体の仕様に盛り込まれているため、IEEE802.11規格全体の修正という位置付けになっている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.atheros.com/news/80211j.html
  関連記事:アセロス、802.11a/g/bと屋外開放の新周波数に対応する無線LANチップ
  http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/06/27/atheros.htm

関連記事
総務省の電波開放戦略「2005年には5GHz帯を拡張して屋外利用可能に」
その4「IEEE 802.11a/b/gって何を意味しているの?」


(甲斐祐樹)
2004/11/30 11:43
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