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フレッツ・ADSL モアII高速化の効果を検証
NTT東日本は、ADSLサービス「フレッツ・ADSL モアII」の下り最大速度を12月17日より40Mbpsへ高速化した。ユーザーは対応モデムを用意するだけで下り最大40Mbpsのサービスを利用できる。実際にモアIIの速度変更を実施、検証を行なった。
イー・アクセスの「ADSLプラスQ」を皮切りとして、続々と登場した下り最大40MbpsのADSLサービス。多くの事業者が40MbpsのADSLを新サービスとして提供するのに対して、NTT東日本では下り最大24Mbpsの「フレッツ・ADSL モアII」を高速化する方式を採用した。そのためコース変更の手数料などは必要なく、40M対応モデムを用意するだけでサービスを利用できる。
対応モデムのレンタル料は従来より50円高い490円で、スプリッタレンタル料50円と合計すると540円。フレッツ・ADSL モアIIの月額料金は高速化対応にしても同額のため、月額総費用は50円アップとなる。なお、2004年2月10日からはIP電話機能を搭載した40M対応モデムも490円でレンタル提供を開始する。
40M対応モデム「ADSLモデム-MNIV」
ADSLモデム-MNIVの背面
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モデム交換だけで高速化が可能
NTT東日本の速度と伝送損失の関係グラフ
フレッツ・ADSL モアIIの高速化作業は非常に単純だ。NTT東日本へ申し込み、後日ユーザー宅へ送られてくるモデムに交換するだけで、すぐに40Mbpsサービスが利用できる。40Mbpsサービス提供エリアでは、すでにNTT収容局側設備の機能拡張が行なわれているため、利用開始日の回線切断も発生しない。
今回フレッツ・ADSL モアII高速化を行なった電話回線は、線路長が2,070m、伝送損失が31dB。NTT東日本がWebサイトで公開している速度と伝送損失の関係グラフによれば、モアIIからの速度向上が見込めるのは約15dB。30dBでは下り最大12Mbpsの「フレッツ・ADSL モア」とも大差ないスピードが目安として示されている。
40M対応モデムの前に、まずは24M対応モデムで速度を計測した。上りリンク速度は1,152kbpsで、下りリンク速度は6,848kbps。フレッツ・スクウェアでの下り速度計測では最高で5.15Mbpsで、モアII導入時と大きな速度変化は見受けられない。回線はすでに40Mタイプに対応していても、モデムが24M対応では速度に影響がないことがわかる。
24M対応モデムでのリンク速度
24M対応モデムでのフレッツ・スクウェア測定結果
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約1Mbpsの速度向上を実現
続いて40M対応モデムへ交換、自動設定で接続を行なった。上りリンク速度は1,152kbpsと変化がなかったが、下りリンク速度は8,064kbpsと1Mbps近く向上。ラインモードはAnnexIで接続されていた。フレッツ・スクウェアでの下り速度測定でも最大で6.4Mbpsを記録、約1Mbpsの速度向上が実現できている。
40M対応モデムでのリンク速度。約1Mbpsの速度向上
フレッツ・スクウェアでも約1Mbpsの速度向上
なお、40M対応モデム「ADSLモデム-MNIV」では、ラインモードの手動切り替えのほか、ラインモード別のリンク速度を一覧表示する「拡張自動設定」機能も搭載する。これによると、新方式のクアドスペクトラム、AnnexCではモアII導入時と同程度のリンク速度だった。本誌連載「イニシャルB」のADSLプラスQ導入レポートと同様、40MタイプのモアIIでもAnnexI接続がもっとも高速という結果になった。
ラインモード設定画面
拡張自動設定ですべてのラインモードを計測
NTT東日本では高速化が実現できる目安として伝送損失15dB、イー・アクセスのADSLプラスQではNTT収容局から2km以内としていたが、今回は伝送損失が31dBとほぼ2倍、距離も目安ギリギリの2kmで実際に1Mbps以上の向上が確認できた。これはあくまで一例に過ぎないが、中距離ユーザーでも導入する価値は多いにあるだろう。月額料金も追加50円で、変更手数料なども必要ない。12Mタイプのフレッツ・ADSL モアからの変更でも月額料金は100円の追加で済むため、費用的にも負担は少ないと思われる。
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URL
NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/
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40Mbps ADSL速攻レポート
(甲斐祐樹)
2003/12/19 14:58
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