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DSL契約者数でYahoo! BBがNTT東日本と並びシェアトップに

 Yahoo! BBは11月末の時点での進捗状況を明らかにした。これによると開通者数は約29万、ADSL接続サービスを提供できるNTT収容局舎の数は1120になったという。総務省が公表しているDSL契約者数の速報値によると、これまでシェアトップだったNTT東日本は約29万。ついにNTT東日本と並びYahoo! BBがシェアトップになったもようだ。

 11月20日にソフトバンクが明らかにしていたYahoo! BBの進捗と比較すると、本申し込みは50万から51万、開通者数は23万から29万、工事済み収容局は1084から1120に増えた。ユーザーへ提供可能な竣工済みポート数は約100万。開通者数の伸びに対し本申し込みがあまり増えていないのは、現在未開通ユーザーの解消に注力しており、新たな申込者を確保するためのプロモーション活動などを控えているためだという。

 もっとも今後は、ADSL接続サービスとは別のブロードバンド事業や会員獲得のためのプロモーション活動を積極化させる考えだ。かねてよりウワサされているブロードバンド回線を使用したインターネット電話なども発表が近いものと思われる。

 また、工事計画などの狂いから収容局の工事待ちになっていた2万人は、11月20日以降は工事が進み、12月8日までにほぼゼロになったという。

 総務省が公表しているDSL契約者数の速報値は、回線使用料の支払いが生じる回線数をカウントしたもの。これに対し、Yahoo! BBの開通者数は収容局側でのジャンパ工事が完了し、ユーザー宅へADSLモデムを発送した数。どちらの数値も、厳密には実際にADSL回線が利用できているユーザーの数とはならない。

 11月末の時点での契約者数は、NTT東西とYahoo! BB以外は数値を公表していない。もっとも、DSL契約者数は日本全体で約120万。NTT東日本とYahoo! BBは、ともに約29万でシェアは25%。つまりこの2社だけで全体の50%を占めることになる。少し離れてNTT西日本が約25万、21%で3位につけるといった状況だ。

 最大下り8Mbpsという高速さと低価格をウリについにシェアトップを確保したYahoo! BB。もっとも、アッカやイー・アクセスはすでにG.dmt AnnexC規格を採用した8Mサービスを開始、申し込み者数は順調に増加しているという。またNTT東西も12月25日からフレッツ・ADSL8Mタイプを開始する。これらがDSL契約者数の速報値に表われるのは2002年1月以降だ。

 Yahoo! BBがシェアトップを維持し続けるためには、サービス開始当初に表明したポイントの1つである会員向けコンテンツサービスと、開通工事の迅速化といったサービス・サポート態勢の拡充などがますます重要になってくるだろう。


□関連記事「日本のADSL加入者数が11月末時点で100万人を突破」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/12/11/dsl.htm
□関連記事「Yahoo! BBの開通者数は23万人、工事済みNTT収容局舎は1084へ」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/20/ybb.htm
□Yahoo! BB
http://bb.yahoo.co.jp/

笠井 康伸
2001/12/14 21:11

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