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NECとNECアクセステクニカは、NTTのフレッツ・ADSL8Mタイプやイー・アクセスの8MタイプのADSL接続サービスでの利用を想定したルータ「DIRECTSTARΔ(デルタ)DR30F/CE」と「同DR35FH/CE」を発表した。発売開始は2月上旬の予定で価格はオープン。実売価格はDR30F/CEが1万9800円、DR35FH/CEが2万3800円の見込み。
同社は2001年11月26日にADSLモデム内蔵ルータ「DR30F/GS」と「DR35FH/GS」を発表している。今回発表されたDR30F/CEおよびDR35FH/CEとの違いはADSLモデム用に使用したチップセットのみで、それ以外のスペックはまったく同一。
現在、全国規模でG.dmt AnnexC規格を採用した最大下り8MbpsのADSL接続サービスを展開しているキャリアはアッカ・ネットワークス、イー・アクセス、NTT東西(フレッツ・ADSL8Mタイプ)の3社。アッカは収容局側の設備(DSLAM)にグローブスパン社の製品を採用しているのに対し、NTT東西とイー・アクセスはセンティリアム製を採用している。
最大下り1.5MbpsのADSL接続サービスと異なり、8MタイプではDSLAMとADSLモデム間でシビアな通信が行なわれるため、規格上は同じG.dmt AnnexCであってもチップセットメーカーが異なると実効スループットが著しく低下したり、接続できなかったりといった不具合が生じやすい。
NECでは、この問題に対応するためグローブスパンとセンティリィアム両社のチップセットを採用した製品をそれぞれラインナップすることにしたという。現時点では、DR30F/GSとDR35FH/GSがアッカの8Mサービスでの推奨モデムとして認定されている。DR30F/CEとDR35FH/CEの認定キャリアは公開されていないが、NTT東日本のモデム認定制度などを利用してNTT東西のフレッツ・ADSL8Mタイプおよびイー・アクセスのADSL接続サービスでの接続確認を進めていると思われる。
なお、同日付けで発表されたADSLモデムを内蔵した無線機能付きルータ「WARPSTARΔ WDR85FH/GS」ではグローブスパンのチップセットが使用されている。このルータのセンティリアム版については、NECによれば「当社が拡大したいと考えているモデム内蔵ワイヤレスルータにどのくらいのニーズがあるのか市場動向を見ながら、今後鋭意検討していきたい」としている。
おもなスペックは、LAN側インターフェイスとしてDR30F/CEが10BASE-T×1ポート、DR35FH/CEが10BASE-T/100BASE-TX×4ポートのスイッチングハブを備える。NECによれば、DR35FH/CEの場合、WAN-LAN間の実効スループットは20Mbps。フィルタリングやポートマッピング、LAN側に複数のサブネットを構築する機能などをサポートしている。
本体サイズ(幅×奥×高)は約31×172×172mm、重量約900g、消費電力は最大で約14W。モジュラーケーブルやスプリッタ、イーサネットケーブルなどが付属する。
□ニュースリリース
http://aterm.cplaza.ne.jp/info/2002/info0115.html
□関連記事「NEC、ブロードバンドルータなどを発売。8Mbpsモデム内蔵タイプも」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/26/delta.htm
□関連記事「NEC、8M対応のADSLモデムを内蔵した無線機能付きルータ「WDR85FH/GS」」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/01/15/nec1.htm
□関連記事「NECとメルコ、ルータの「Windows Messenger」対応状況」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/01/08/nec-mel.htm
□NEC
http://www.nec.co.jp/
□NECアクセステクニカ
http://www.necat.co.jp/
(笠井 康伸)
2002/01/15 16:15
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