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GapNATの概念図 |
住友電気工業(住友電工)は、ネットワークゲームや映像・音声チャットの利用を容易にする技術「GapNAT(Global address proxy with Network Address Translation)」について報道関係者向けに説明会を開催した。NATを行ないながらもLAN内のPCにグローバルIPアドレスを割り当てることができる。
実際の動作ではルータ上でNAT作業を行なっているため、すべての通信がグローバルIPアドレスを付与したPCに転送はされない。特定もしくはすべてのポートアクセスを転送する設定は可能。またグローバルIPアドレスを割り当てるPCをMACアドレスで限定することや、複数のグローバルIPアドレス取り扱うこともできる。
各社のルータでサポートが発表されているUniversal Plug & Play(UPnP)は、ソフトウェア側との連携した機能であることから接続性検証を確認する必要があるのに対し、GapNATはハードウェア側の単独機能でソフトウェアに依存しないなどの利点がある。しかしLAN内の複数PCからWindows Messengerを利用する場合にはUPnPが必須となることから、将来的にUPnPをサポートし、GapNATとUPnPを共存させるという。
GapNATは住友電工製のルータ機能内蔵ADSLモデム「TE4111C」「TE4121C」の新ファームウェアに搭載された機能。同モデムはイー・アクセスやTOKAI、トーカイ・ブロードバンド・コミュニケーションズ、コアラなどのユーザー向けに提供されている。またNTT-MEが販売する「MN7310」の新ファームウェアでもGapNATは利用できる。
□関連記事「清水理史の「イニシャルB」 第13回:イー・アクセスの新ファームウェアを試す」
http://bb.watch.impress.co.jp/column/shimizu/2002/05/14/
□関連記事「イー・アクセス、速度向上を図ったADSLモデムの新ファームウェア」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/08/eaccess.htm
□関連記事「NTT-ME、MN7310用のGapNAT対応ファームウェアを公開」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/09/mngap.htm
□製品情報
http://www.megabitgear.com/indexJ.html
□住友電気工業
http://www.sei.co.jp/
(森田 秀一)
2002/05/15 15:17
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