情報処理振興事業協会（IPA）は、5月のウイルスおよび不正アクセスの届出状況を発表した。ウイルスの届出数は2410件で、前月の2012件に続き2カ月連続で2000件を超える高水準となった一方、不正アクセス数は前月の62件とほぼ同水準の65件となっている。

　5月の届出件数のうち、W32/Klezの件数は1943件に及び、全体の8割を占めている。IPAによれば、1種類のウイルスの月間届出件数としては、2001年12月に2701件の報告があったW32/Badtransに続いて史上2位だという。IPAではW32/Klezの特徴や注意点などをWebで公開、注意を促している。

　不正アクセスではMicrosoft SQL Serverを攻撃するSpidaワームの届出が3件あった。このワームはパスワードのないシステムなどを利用して感染するため、IPAはパスワードの重要性や破られにくいパスワードの特徴といった説明を掲載している。

囗5月のウイルス届出情報
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2002_06outline.html
囗5月の不正アクセス届出情報
http://www.ipa.go.jp/security/crack_report/20020606/0205.html
囗関連記事：トレンドマイクロ、5月のウイルス被害でKlezが前月の2倍の被害件数
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/06/04/tm.htm
囗関連記事：シマンテック、5月のウイルス被害ランキングでKlezが2カ月連続の1位
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/06/05/symantec.htm
囗関連記事：IPA、4月のウイルス届出状況を発表、Klez被害が全体の半分を占める
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/13/ipa4.htm
囗IPA
http://www.ipa.go.jp/

（甲斐祐樹）
2002/06/06 15:43