アセロス・コミュニケーションは、IEEE 802.11a/b/gに対応し、日本国内で開放される4.9GHz~5.091GHzに対応したチップセット「AR5001J」を発表した。すでにメーカーに対してサンプル出荷をしており、技術基準適合証明を行なうTELECからも認証を受けている。価格はOEM出荷で39ドル以下となる。
「AR5001J」の特徴は、屋外での利用が認められる予定の周波数をサポートしたこと。開放される周波数帯は4.900~5.000GHzおよび5.030~5.091GHzの2つで、いずれもサポートしており、54Mbpsの無線通信ができる。
また、通常の5.2GHz帯のIEEE 802.11a、2.4GHz帯のIEEE 802.11b、さらに802.11gのドラフト規格への対応も図られている。そのほか、QoSをサポートし、音声のリアルタイム配信も可能となる。
セキュリティ面では、WEPやIEEE 802.1xへの対応に加え、暗号化方式のアドバンス・エンクリプション・スタンダード(AES)にも対応した。VLANもサポートしており、同一機器上で複数のプロバイダーの同時操作ができるため、効率のよいホットスポット運営ができる。
アセロスでは今後、4.9GHz~5.091GHzの周波数にも対応したIEEE 802.11a専用のチップセットも販売する予定という。
□関連記事:情報通信審議会、屋外での5GHz無線アクセスについて答申
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/07/soumu5g.htm
□関連記事:アセロス、802.11a/bのデュアル対応が3チップで実現できるチップセット
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/03/28/atheros.htm
□アセロス・コミュニケーション
http://www.atheros.com/
(正田拓也)
2002/06/27 16:42
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