京セラは、「METEOR」シリーズのルータ「KY-BR-CB100」「KY-BR-WL100」用の新ファームウェア「Ver. 2.10E」を公開した。Universal Plug and Play（UPnP）やPPPoE同時接続といった新機能をサポート、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

　このファームウェアは、当初7月末にUPnPに対応したファームウェアとして公開される予定が8月中旬に延期。マルチPPPoE接続やファイアウォール機能といったユーザーの要望に応えるアップグレードを行なうため、9月下旬へとさらに延期されていた。

　新ファームウェアでは最大8カ所のPPPoE接続先を登録し、同時に接続できる。セキュリティ面ではクライアントフィルタリング機能を拡張、クライアント端末のMACアドレスによるアクセス制限も可能になった。また、SPI（ステートフルパケットインスペクション）ファイアウォールといったファイアウォール機能も搭載された。

　当初から予定されていた内容としては、UPnP、マルチNAT、SNMPがサポートされ、スループットの向上も図られた。また、KY-BR-WL100はMACアドレスフィルタリングを最大32件登録できる。

　なお、ファームウェアの設定を保存、復元する機能は同一バージョンのファームウェアのみ有効な機能で、「Ver. 1.xx」のファームウェアを「Ver. 2.10E」へアップデートする場合は設定の復元ができない。京セラでは設定内容についてメモを取っておくよう勧めている。

□ソフトウェアアップデート
http://www.kyocera.co.jp/METEOR/download1/index.html
□関連記事：京セラ、「METEOR」シリーズのUPnP対応ファームウェアを延期、機能を拡張
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/08/13/meteor.htm
□関連記事：NTT東西、フレッツ・ADSLとBフレッツの同時接続セッション数を拡張
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/09/24/msession.htm
□METEOR
http://www.kyocera.co.jp/METEOR/
□京セラ
http://www.kyocera.co.jp/

（甲斐祐樹）
2002/09/30 18:01