2006 International CESの2日目には、Yahoo! Inc.のテリー・セメルChairman & CEOが登壇。Yahoo!のサービスコンセプトや、同日に発表した新サービス「Yahoo! Go」を紹介した。
■ あらゆるデバイスからYahoo!を利用できることがYahoo!の次のステップ
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Yahoo! Inc.のテリー・セメルChairman & CEO
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セメル氏は、「2005年はインターネット人口が10億に達したと言われたが、Yahoo!には毎月約4億のユーザーが訪れ、動画やレストラン、地図を探すために毎日Yahoo!を使っている。サービスの提供国数も26カ国に達した」とYahoo!の成長ぶりを示した上で、「Yahoo!の最終目的はPC向けのサービスではなく、インフラでありコミュニケーションの手段。次にYahoo!がすべきことは、いかにYahoo!が蓄積したデータを簡単に使えるか。そしてオープンプラットフォームでどんなデバイスからもYahoo!を使えることが重要だ」と語った。
また、「ケーブルテレビを見ていても、好きな時に株価やニュースを見ることはできないが、Yahoo!であれば即座に好きなものが出てくる」と述べ、マスメディアとは違う、個々のニーズで利用できるメリットを強調。さらに、昨今ではロンドンで発生したテロ事件に代表されるように、ユーザーが情報の発信者にもなった例を挙げ、「マスメディアが今ではマイメディアに変わるというパラダイムが起きている」との考えを示した。
一方で「PCは世界で9億台が使われているが、携帯電話は20億台と倍以上で、インターネットユーザーの半分はPCを使っていない」という状況を指摘。「インターネットをより容易かつ刺激的になものにするために何が必要か、それを皆様に一番よく説明できる人」と、コメディアン出身のテレビ番組司会者であるエレン・デジェネレスを舞台に招き入れた。
エレン・デジェネレスが「携帯電話は小さくなったおかげで紛失しやすくなったし、なくしてしまうと一緒に電話帳も失ってしまう。また、カメラ付携帯電話は非常に便利だが、携帯では写真も小さくて見えにくい」とコメント。「テクノロジーは私が見る限りどんどん複雑になっている。電子レンジのポップコーンボタンくらい簡単でなければいけない」と語ると、セメル氏は「それを解決するための手段をここで発表したい」と、Yahoo! Goを披露した。
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Yahoo!は世界26カ国でサービスを提供
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ロンドンで発生したテロ事件ではブログで速報が伝えられ「メディアがマイメディア化している」
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PCに比べて携帯電話は世界で倍以上普及しているという
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「専門家じゃないけれど要望はたくさんあるわ」と語ったエレン・デジェネレス
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■ Yahoo!は技術を作る会社ではなく、ユーザーと協力していく会社
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Yahoo! Goのコンセプト
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Yahoo! Goは、「Seamless Experience」「Knows Your device」「Personalized」「Built on an open platform」の4つをキーワードとした新サービス。携帯やPC、テレビといったデバイスを問わずどこからでもアクセスでき、Yahoo!側ではどんなデバイスからアクセスしているかをすべて把握する。アクセスして得られる情報はユーザーごとにパーソナライズ化され、Yahoo!以外のアプリケーションからも利用できる。これがYahoo! Goのコンセプトだ。
会場では、Yahoo! Goの中から、Yahoo! Widgetをベースとした「Yahoo! Go Desktop」、携帯電話からメッセンジャーやメール、検索などのサービスを利用できる「Yahoo! Go Mobile」、テレビからリモコン操作でYahoo!のサービスが使える「Yahoo! Go TV」3サービスのデモを披露。エレン・デジェネレスも「私の携帯電話の中に埋もれた写真を取り出す方法を教えてくれた。もう文句は言えないね」と賛辞を送ったほか、セメル氏のワーナー・ブラザーズ時代からの知人であるというトム・クルーズも登場し、「テレビでこういうことができるようになるのは面白いね」とYahoo! Go TVを評した。
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Yahoo! Widgetベースの「Yahoo! Go Desktop」
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携帯電話からYahoo!の各種サービスが利用できるアプリ「Yahoo! Go Mobile」
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テレビ向けの「Yahoo! Go TV」
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セメル氏の応援に駆けつけたトム・クルーズ
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Intelのポール・オッテリーニCEO
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Yahoo! Go TVでは、Intelとの提携も発表され、Intelのポール・オッテリーニCEOがViivプラットフォーム搭載PCのデモを披露。「CentrinoはノートPCを開けばすぐに無線LANが利用できた。Viivもそれと同じように、PCを開けばすぐにコンテンツが使える」とし、「コンテンツと技術を合わせることで価値を作り出す」とした。なお、CESではGoogleとViiv提携も発表しており、検索エンジンの大手であるGoogle、Yahoo!の両方がViivと提携したことになる。
セメルCEOは、「Yahoo!はユーザーとのつながりを大事にしてきた。Yahoo! GoではどこからでもYahoo!にアクセスできるようにするための第1歩であり、この先も革新を続けていく」とコメント。「なぜコンシューマエレクトロニクスのイベントにYahoo!が来たかといえば、Yahoo!が技術を作るための会社ではなく、コンシューマ、ユーザーと協力していく会社だからだ」との姿勢を示し、「世界中のユーザーの意見を反映してサービスを向上させていきたい」と講演を締めくくった。
■ 展示会場にはYahoo! Goが体験できるペントハウスも
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Yahoo!ペントハウス
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CESの展示会場には、Yahoo! Goのコンセプトを具体化したペントハウスも設置。中には「Yahoo! Go Desktop」「Yahoo! Go TV」「Yahoo! Go Mobile」それぞれを生活の中に取り入れた3部屋が用意され、Yahoo! Goが実現するライフスタイルの一例が示されていた。
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Yahoo! Go TVのデモ
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鏡の中に埋め込まれたイメージのYahoo! Go Desktop
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Yahoo! Go Mobileのデモ。携帯電話で撮影した画像をその場でアップロードできる
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■ URL
2006 International CES(英文)
http://www.cesweb.org/
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(甲斐祐樹)
2006/01/10 13:51
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