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【Inter BEE 2006】
HD映像のVOD配信システムやインターネット回線利用の生中継システムなど

 放送機器の専門展示会「2006年国際放送機器展(Inter BEE 2006)」が11月15日から17日まで、千葉市美浜区にある幕張メッセで開催されている。Broadband Watchでは、会場の模様を中心にお伝えする。


東芝、テレビ単体でHD映像をストリーミング視聴できるVODシステム

システム概要
 東芝ブースでは、HD映像をオンデマンド配信するシステム「HD-VODサーバー」を参考出展している。

 サーバー側から配信されたコンテンツを、デジタルテレビ上でストリーミング視聴できるシステム。映像フォーマットにはタイムスタンプ付きのMPEG-2 TSを使用しているといい、デジタル放送と親和性が高いとしている。

 配信を受けるテレビ側にSTB機能を装備しており、テレビ単体でサービスを利用できる。また、今回展示されたデモ機では、市販テレビにソフトウェアの追加で動作しているとした。このほか、メニュー画面などは「BML(Broadcast Markup Language)」で記述されており、要望に応じて容易にデザイン変更が可能だという。


テレビ単体でHD映像のストリーミング視聴が可能 BMLで記述されたメニュー画面


URL
  東芝
  http://www.toshiba.co.jp/




フジテレビ、インターネット回線を利用した生中継システムを展示

VideoCastのクライアント端末
 フジテレビジョンブースでは、10月に発表したインターネット回線利用のテレビ生中継システム「VideoCast(ビデオキャスト)」などが展示されていた。

 VideoCastは、フジテレビと住友電工ネットワークスが共同開発したもの。持ち運び可能なクライアント端末とサーバーとを組み合わせ、インターネット回線を利用して生中継映像の伝送、双方向の映像伝送が行なえる。

 クライアント端末は家庭用ルータ程度の大きさで、リモコンでの操作にも対応する。また、本体に内蔵した設定画面から通信ビットレートの変更が可能など、取材現場での操作性への配慮もされているようだった。

 すでに情報番組「知的冒険 ハッケン!!」で運用を開始済み。加えて、実証実験では固定回線や無線LAN、WiMAX、衛星通信などでも動作を確認したという。

 ブース内ではまた、VideoCastと同様に一般のインターネット回線を利用して映像素材を伝送するアプリケーション「Filecast」のほか、アドホック通信による無線LAN利用のコミュニケーションシステムなどが展示されている。


本体背面 設定変更が可能なメニュー画面も用意する

FileCast概要 現在開発中だという「アドホック無線利用コミュニケーションシステム」。端末にはPDAを使用している


URL
  フジテレビ
  http://www.fujitv.co.jp/

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フジテレビ、インターネット回線を利用した生中継システムを導入




NTTエレ、MPEG-2による双方向通信やHD映像の再生が可能な端末

 NTTおよびNTTエレクトロニクスブースでは、ブロードバンド回線を利用してMPEG-2形式によるテレビ電話などが可能なNTTエレクトロニクス製の「SU1000」が展示されている。

 SU1000は、MPEG-2コーデックを搭載し、双方向によるテレビ電話や映像コミュニケーションが可能な端末。呼制御プロトコルにはSIPを採用。また、HDコンテンツのストリーミング再生にも対応する。

 本体サイズは約240×140×39mm(幅×奥行×高)で、重量は約435g。映像出力にはD4端子も備えるほか、本体操作用のリモコンも付属。ブース説明員によれば、これから販売の準備を進めていくという。


SU1000 利用イメージ


URL
  NTTエレクトロニクス
  http://www.nel.co.jp/

関連情報

URL
  Inter BEE 2006
  http://bee.jesa.or.jp/


(村松健至)
2006/11/15 15:32
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