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【2007 International CES】
米NETGEAR、YouTube対応ネットワークプレーヤーやSkype内蔵電話機を発表

 米NETGEARは、2007 International CESのプレスカンファレンスで、ネットワークプレーヤーやSkype内蔵電話機など同社のネットワーク関連機器新製品を発表した。

 発表された新製品は、BitTorrentやYouTubeなどのサービスが利用できるフルHD対応のネットワークプレーヤー「Digital Entertainer HD(EVA8000)」、据え置き型のSkype内蔵電話機「SPH200D」、自作NASキット「SC101T」の3製品。

 希望小売価格はEVA8000が349ドル、SPH200Dが199ドル、SC101Tが249ドル。EVA8000とSC101Tは2007年春、SPH200Dは発表当日の1月7日(現時時間)から発売を開始する。


フルHD対応のネットワークプレーヤー。BitTorrentやYouTubeも対応

EVA8000
 EVA8000は、家庭内の同一ネットワークにあるPCなどに保存された画像や動画、楽曲ファイルなどをテレビで再生できるネットワークプレーヤー。HDMI×1ポートを備えており、1080pのフルHD再生に対応する。また、前面と背面に備えたUSB 2.0ポートを利用し、iPodなどのポータブルプレーヤーやUSBストレージのファイルを再生することも可能なほか、TVチューナーを備えた端末の録画予約機能も備える。

 ネットワークインターフェイスは10BASE-T/100BASE-TXの有線LAN、IEEE 802.11g準拠の無線LANを搭載。無線LANのセキュリティはWEPに加えてWPA、WPA2に対応する。

 P2Pベースのファイル交換プロトコル「BitTorrent」に対応し、BitTorrentを利用してEVA8000へ直接ファイルをダウンロード可能。また、YouTubeのAPIを利用し、EVA8000でYouTubeの動画を再生できる機能も備えた。

 「Follow Me」「Party Mode」という2種類のコンテンツ再生機能もサポート。「Follow Me」は、途中で視聴を中断したコンテンツの続きを同じネットワーク上にある別のテレビで再生できる機能で、「Party Mode」では家庭内のすべての機器で音楽の再生状態を同期できる。

 再生可能なファイルは、静止画がJPEG/BMP/PNG/TIFF、動画がMPEG-1/2/4、WMV/XviD/H.264、楽曲がMP3/WAV/WMA/FLAC/M4A/AAC/AC3。AACはiTunes Storeで購入したDRM楽曲の再生にも対応するほか、Windows Media DRM 10もサポート。UPnP AVやDLNA、Windows Media Connectといった規格にも対応する。

 本体サイズは431.8×254×50.8mm(幅×奥行×高)、2kg。出力端子はHDMIに加えてコンポジット、S映像、コンポーネント、光デジタル音声に対応する。


会場に展示されていたEVA8000 EVA8000の背面

画面イメージ インターネットに接続していればYouTubeの動画も再生できる

Skypeと固定電話が併用できる据え置き型の電話機

SPH200D
 SPH200Dは、一般の電話回線とSkypeが併用できる据え置き型のSkype内蔵端末。ベースステーションに電話回線とLANケーブルを接続し、ハンドセットを使ってSkypeや一般加入回線の発着信がPCレスで利用できる。デジタルコードレス電話の規格「DECT(Digital Enhanced Cordlesss Telephony)」を採用しており、NETGEARのDECT製品は今回が初だという。

 ベースステーションとハンドセットは1.9GHz帯のワイヤレス接続で、2.4GHz帯のIEEE 802.11b/gとの干渉を防いでいるという。1つのベースステーションに最大4台までのハンドセットを接続できるが、一度に通話できるのは1台のみで、複数のハンドセットで同時に通話することはできない。

 ハンドセットからはSkypeのコンタクトリストが操作可能なほか、一般加入回線へ発着信できる「SkypeOut」「SkypeIn」にも対応する。待受時間は最大120時間で、連続通話時間は最大12時間。本体サイズと重量はベースステーションが126.5×70×137mm(幅×奥行×高)、235gで、ハンドセットは46×26×141.5mm、130g。


ベースステーションに電話回線とLANケーブルを接続し、ハンドセットはワイヤレスで利用する コンタクトリストも端末から操作できる

「Z-SAN」テクノロジーを採用したSATA対応の自作NASキット

SC101T
 SC101Tは、3.5インチのSATA HDDを1台または2台内蔵できるNASキットで、IDE接続型のHDDに対応した「SC101」の後継モデル。Zetera社が開発した技術「Z-SAN」によりOSを搭載する必要がない点が特徴で、パーティションごとのミラーリング設定や、ミラーリングしていないパーティションへのデータ保存といった利用が可能。PCから利用する場合は専用のソフトウェアインストールが必要になる。

 LANインターフェイスは10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×1のギガビットイーサネットを搭載。HDDは2台を2台の容量を合算して利用できるほか、2台のHDDで同じデータを記録するミラーリングでも利用できる。

 本体サイズは150×175.25×146mm(幅×奥行×高)、対応OSはWindows XP2000で、利用にはDHCPサーバーが別途必要になる。


会場に展示されていたSC101T SC101Tの背面

米NETGEARのDebbie Williams CMO
 米NETGEARのDebbie Williams CMOは、2007年はNETGEAR創業10周年にあたるとコメント。2006年は50以上の新製品を発売し、企業規模も従業員が400名を超えるほどに成長したと説明した上で、「2006年はデジタルライフスタイルのためのホームネットワークを構築する年だった。2007年はデジタルライフスタイルの経験を届けていく年」と、デジタルライフスタイルに関する市場への期待を示した。

 このほかプレスカンファレンスでは、IEEE 802.11nのドラフト1.0に対応した無線LANルータ「RangeMax NEXT」、最大200Mbpsで通信できる米国向けPLCアダプタ「HDX101」など、発売済みの製品が展示されていた。


米国向けPLCアダプタ「HDX101」 11nドラフト1.0準拠の「RangeMax NEXT」

関連情報

URL
  NETGEAR(英文)
  http://www.netgear.com/
  2007 International CES(英文)
  http://www.cesweb.org/

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(甲斐祐樹)
2007/01/08 07:10
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