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【CEATEC JAPAN 2008】
キュー・テック、PSPで映画の字幕を配信するシステムをデモ展示

「ライフコンテンツ フロンティア」エリア
 CEATEC JAPAN 2008の「ライフコンテンツ フロンティア」エリアでは、キュー・テックがPSPを利用して映画の字幕を配信するサービスのデモを実施していた。

 キュー・テックでは、発売済みのDVDに対して難聴者用の字幕をインターネット経由で提供する「web-shake」を運営。PCにDVDをセットし、専用サイトにログインすることで、キュー・テックが用意した字幕をつけてDVDを視聴することができる。字幕は著作権者の了解を取ったものに対してキュー・テックが用意しており、現在40タイトルほどがweb-shakeに対応しているという。

 今回行われていたデモは、キュー・テックの映画字幕をPSPに向けて配信する仕組みで、会場に設置された無線LANアクセスポイントからインターネットを介してキュー・テックのサーバーへアクセスし、字幕をPSPに表示する。字幕はPSPのブラウザ機能を利用して自動で表示するため、専用ソフトなどは必要ない。

 アクセスするPSPのうち1台は「マスターPSP」となり、字幕の同期設定を変更可能。マスターPSPで字幕の再生タイミングを調整することでその他のPSPにも同様の設定が反映され、一度字幕の再生タイミングが合えば終了まで同期を保てるという。

 本システムではユーザーが所有するPSPを字幕用端末とすることで、映画館での難聴者対策などをより容易に構築できるという。また、このシステムはインターネットに接続できる端末であれば利用できるが、PSPは「価格も2万円程度と安く、液晶が大きい」点がデモに採用した理由だという。ただし、PSPでは搭載フォントの文字が小さいため、今回のデモは字幕のテキストを画像として表示することで文字を大きく表示している。

 また、Blu-ray Discはインターネットを利用してインタラクティブコンテンツが利用できる「BD-Live」機能を搭載しているため、同様の仕組みをBlu-ray Discで実現することも可能だという。

 会場デモではこのシステムに加えて、サングラスに取り付ける小型のモニターで字幕を視聴する「テレグラス」、骨伝導ヘッドフォンで映画本編の音声を聴く「フィルチューン」などのデモも行われていた。


会場には体験用のデモ端末を設置 デモでは「ラスト・サムライ」の字幕がPSPに表示されていた

関連情報

URL
  CEATEC JAPAN 2008
  http://www.ceatec.com/
  キュー・テック
  http://www.qtec.ne.jp/
  web-shake
  http://web-shake.jp/


(甲斐祐樹)
2008/10/06 11:22
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