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【2009 International CES】
Qualcomm、Androidの動作デモを同社プラットフォーム「Snapdragon」で実施

Androidデモの展示スペース
 2009 International CESにおいて米Qualcommは、小型端末向けプラットフォーム「Snapdragon」上で、Googleの携帯電話向けOS「Android」を動作させるデモンストレーションを同社プライベートルームで実施した。

 現在、米国のT-Mobileが発売するAndroidを搭載した携帯電話端末「T-Mobile G1」には、QualcommのCPU「MSM7201A」が採用されている。同CPUの動作周波数は528MHzだが、今回のデモンストレーションでは1GHzへと速度が向上。Snapdragonではまた、グラフィックプロセッサやモデム、無線LAN機能を1チップ化した点も特徴となっている。

 デモンストレーションでは、ディスプレイ解像度のG1が搭載するQVGA(320×240ピクセル)から、WVGA(800×480ピクセル)サイズへと大型化。CPU性能が向上したことで、画面サイズが大きくなってもスムーズに動作することをアピールしていた。

 低消費電力性も特徴の1つだとし、8時間程度の連続動作時間を想定。また、動作時の発熱も抑えているとしており、今回稼働時間が5時間以上経ったチップ部分を実際に触れてみたが、ほとんど熱さを感じることはなかった。


赤枠中央にあるのが「Snapdragon」。実際に触れてみたが、熱さを感じることはなかった Googleトップページを表示したところ

 今回のデモンストレーションではまた、Windows Mobile搭載のスマートフォン、Linux搭載のネットブックにSnapdragonを搭載した試作機を展示。ネットブックでのデモ時には、「HD映像も視聴が可能」とした。

 Snapdragonに関しては、2008年11月に東芝やASUS、ACER、Samsung、LG、HTCなどが採用方針を表明。Qualcommスタッフによれば、「2009年前半にも各社よりSnapdragon搭載製品が発売される見込みだ」としている。


同様にWindows Mobile版のデモも実施 こちらはLinux搭載のネットブック

 なお、Qualcommでは、同社プラットフォームなどを採用するパートナー企業の製品やサービスなどを紹介するブースをCES会場内に設置。その中には、複数のSNSを一括管理できるBREWアプリ、新興国市場向けにBREW OSを採用したテレビ接続型のSTBなどが展示されていた。


新興市場向けのSTBリファレンスデザイン WebブラウザにはOperaを搭載。テレビの解像度に対応するため、Wii版の拡大・縮小機能も盛り込まれている 複数SNSの一括管理や投稿が可能なBREWアプリ

関連情報

URL
  2009 International CES(英文)
  http://www.cesweb.org/
  Qualcomm
  http://www.qualcomm.com/


(村松健至)
2009/01/13 11:24
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