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| Wi-Fi PLANET開幕基調講演「無線LANのセキュリティは解決しつつある」 | ||||||||||||||||||
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Amer氏はWi-Fiの現状について「ここ数年間は非常にダイナミックな成長を遂げている」と説明。Wi-Fi認定の無線LAN機器が非常に安価になるとともに、家電の世界にも無線LAN機器が登場しており、今後は無線LANによるVoIPなどが期待されているとした。 一方で企業における無線LANの導入については「セキュリティ面が大きな障害となっていた」とAmer氏は指摘。この点についてもWPAやIEEE 802.11i、PEAPといった技術がまとまりつつあり「セキュリティにおける問題は解決しつつある」とした。Amer氏は「エンタープライズにおける無線LAN導入の障害は今やセキュリティが第1ではなく、どのようにネットワークのインフラをサポートできるかという問題にシフトしている」と語った。 続いてAmer氏はIEEE 802.11に属する技術を紹介。「スループットやQoSという様々なニーズに応える形で、（「IEEE 802.11x」の“x”の部分に値する）アルファベットが次々に生まれているのは素晴らしいことだ」とした上で、「フィーチャーが増えれば増えるほど製品品質の差が生まれ、相互運用の必要性が高まってくる」とWi-Fi認証の必要性を強調した。
また、すでにWi-Fiを導入しているユーザーについても「セキュリティでWPA2、スループット面でIEEE 802.11aやIEEE 802.11nへのアップグレードが期待されている」とコメント。なお、IEEE 802.11nとUWBの関係については「11nはLANの、UWBは短距離のソリューションであり、互いに補完的な技術である」と説明した。 Wi-Fiの普及についてAmer氏は「当初はエンタープライズで普及、家庭では普及しないだろうという考えがあったが、現状は逆に家庭が爆発的に伸びている」とコメント。「家庭での成長も続くだろうが、セキュリティといった課題が解決されることでエンタープライズも伸びていくだろう」との考えを示した。 Microsoftの取り組みとしてAmer氏は、キャリアとユーザーが求めるものをともに実現するためのソリューションとして「WPS（Wireless Provisioning Service）」を紹介。基本的にはWindows XPのZero Configを拡張したもので、ユーザーの利便性を高めると同時にキャリアのサービス提供を容易にすることが可能とした。 WPSはクライアントOSのWidows XP SP1、サーバーOSのWindows Server 2003 SP1に実装され、2004年第4四半期にリリースされる予定。また、セキュリティ規格のIEEE 802.11iは6月に標準化、WPA2は9月1日に認証を終える予定で、QoSについてもWME（Wireless Multimedia Enhancements）と呼ばれる規格を9月1日の認証に向けて作業を進めているという。
■ ＵＲＬ Wi-Fi PLANET Conference ＆ Expo Japan 2004 http://www.idg.co.jp/expo/wi-fi/ 関連記事：策定進む100Mbpsを超える次世代無線LAN～IEEE 802.11nとしてまもなく標準化作業が開始[PC Watch] http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0227/ws01.htm （甲斐祐樹） 2004/04/20 14:45 |
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