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シスコ、伝送速度を動的制御できるシステム「PacketCable Multimedia」

 シスコシステムズは、ケーブルテレビ2004において、通信事業者やユーザーが任意にサービス回線品質を変更できる、ダイナミックQoSシステム「PacketCable Multimedia」を出展した。2004年末には、同社のCATV向けルータ「Cisco uBR」シリーズに対応予定だという。

 PacketCable Multimediaは、回線品質を動的に制御することができるシステム。VoIPのほかビデオストリーミング、オンラインゲームなどアプリケーションに依存しないほか、パソコンの他にテレビ電話端末やゲーム機などハードウェアにも依存しないQoSの適用が可能。これにより、平常時は低伝送速度によるサービスを提供することで、P2P等によるトラフィック占有を防止することができるほか、トラフィックの増加が予測できるWebサイトなどに優先的にトラフィックを割り当てられる。また、ユーザー側でも制御が可能なため、高帯域のストリーミング配信時など高い転送レートを必要とする場合に、一時的に伝送速度を高速化できる。

 同社では、PacketCable Multimediaを利用することで、平常時はインターネットが利用できる範囲の伝送速度でサービス提供を行ない、接続料金をより低価格に抑えられるほか、帯域拡張を従量課金にするなど状況に合わせてユーザーが任意に帯域を買うことができる、新しいサービス形体が成立するとしている。


「PacketCable Multimedia」概要 ブラウザ上の「turbo」ボタンをクリックすることで伝送速度の制御ができる

関連情報

URL
  シスコシステムズ
  http://www.cisco.com/jp/
  ケーブルテレビ2004
  http://www.catv-f.com/


(大久保有規彦)
2004/06/23 17:11
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