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撮影画像をFTP経由でサーバーにアップロードできる「プチ中継」シリーズ
「プチ中継 カメラ付」のパッケージ。標準価格は6,300円。このほか、通常版(4,620円)とLight版(2,940円)が用意される
パラボリカの「プチ中継」シリーズは、Webカメラを利用した簡易中継システム。FTPサーバーと組み合わせて、外出先からもWebカメラで撮影した画像をサーバー経由で確認することができる製品だ。
プチ中継シリーズには、動体検出機能やHDDへの保存機能といった全機能が利用できる通常版、Webカメラシステムに機能を絞ったLight版、通常版にWebカメラを同梱したカメラ付きモデルの3製品がラインナップされている。価格はそれぞれ、通常版が4,620円、Light版が2,940円、カメラ付き版が6,300円だ。
今回試用したのは、通常版にWebカメラが同梱する「プチ中継 カメラ付」。WebカメラはV-Gear製の「MiniCam 2」で、接続インターフェイスはUSB 1.1だ。35万画素の1/7型のCMOSセンサーを搭載しており、最大撮影解像度は640×480ピクセルとVGAサイズの撮影もサポートしている。ケーブル部は金属製のフレキシブルアームとなっているので、パソコンのUSBポートに接続しても、撮影方向を限定されることなく自由に動かせる。USB延長ケーブルなどと組み合わせれば、さらに自由度を持たせた設置も可能になるかもしれない。
カメラ付に付属するV-Gear製のWebカメラ「MiniCam 2」。金属製のフレキシブルアームで自由に動かせる。本体カラーは青以外にも複数あり、ランダムで封入される
プチ中継のメインウインドウ。接続したWebカメラの機種や各種設定が確認可能だ
プチ中継が利用できるOSは、Windows XP(SP1以降)とWindows 2000 SP4。ソフトウェアをインストールして起動すると、画面中央部に左からWebカメラで撮影した画像と、FTP経由でアップロードした画像を表示する画面がある。上部にはカメラ情報とキャプチャ時の設定情報表示欄があり、それぞれに設けられた設定ボタンをクリックして詳細な設定が可能になる。
まず、カメラデバイスの設定だが、「画像の調整」は撮影時の明るさやコントラスト、ホワイトバランスといった調整が可能だ。また、「カメラ制御」の項目には露出以外にも、ズームやパン、回転などの項目が用意されている。カメラ付モデルに同梱されるMiniCam 2では露出以外の操作はできなかったが、そうした機能を搭載するWebカメラであれば調整が可能なのかもしれない。
続いて、キャプチャ設定を見てみよう。こちらは画像サイズや画像フォーマットなどの選択をはじめ、複数ファイル作成時の選択が可能。また、画像に撮影日時や任意のテキストを埋め込む設定や、キャプチャ画像の保存先を設定できる。
画像サイズは640×480ドットのVGAサイズをサポートするほか、携帯電話端末に合わせた設定も用意されており、プチ中継が対応する画像フォーマット(JPEG/PNG/BMP)をサポートしていれば、携帯電話からの閲覧もできるようだ。加えて、NTTドコモのiアプリ対応端末向けには「パラボトロン モバ」というソフトウェアも用意されており、iアプリを利用することで画像の自動更新も可能になっている。
撮影した画像はHDD内に保存できるほか、上述したようにFTPサーバーに転送することができる。このため、外部からアクセスする際にはアップロードした画像を表示させることにより、グローバルIPアドレスの有無にかかわらず撮影対象の様子を確認することができるのだ。
キャプチャする画像サイズの設定画面。VGAなどのほかにも、一部携帯電話端末に画像サイズを合わせた設定も用意されている
Webカメラ設定のカメラ制御画面。今回試用した製品では露出のみ調整可能だったが、機種によってはズームや焦点といった項目も調整が可能なのかもしれない
撮影を開始するとキャプチャ/送出画像欄に最後に転送した画像が表示される
そのFTP設定だが、こちらは画像を転送したいFTPサーバーのアドレス、アカウント、パスワード、ディレクトリを入力するだけで良い。設定画面には接続テストのボタンも用意されているので、ボタンを押すことで接続が正しく行なわれているかを簡単にチェックできる。
最後に転送間隔を指定して「開始ボタン」を押すことで、モニタリングを開始。その後は、一定間隔で画像をFTPサーバーへと転送してくれる。FTPサーバーに転送した画像は、直接URLを指定すれば表示を確認できるが、さすがにそれは面倒というもの。そこで、プチ中継シリーズでは、2種類の転送画像を確認できる方法が用意されている。
ソフトウェアと合わせてインストールされるマニュアルを確認してみると、“手っ取り早く使ってみる”方法と“CGIとJavaで同期を取った使い方”があるようだ。最初の“手っ取り早く使ってみる”というのは、一定期間後にページをリロードするHTMLタグを利用したもの。画像の転送先アドレスやリロード時間を設定すれば、自分で用意したページにも設定が可能だが、製品には「autorefresh.html」も用意されているので、こちらを転用するのも良いだろう。
一方、“CGIとJavaで同期を取った使い方”は文字通り、CGIとJavaアプレットを利用したもの。同社によれば、この方式を採用することで画像の送信と表示の同期が可能になり、送信中の画像を表示したために正常に表示されない現象を解決できるようになったとのことだ。
CGIを利用するため、画像を転送するサーバーがPerl 5に対応したCGIが利用可能である必要がある。加えて、ホームページのドメイン名とCGIのドメイン名が異なる場合には、プチ中継で提供されるCGIは利用できないとマニュアルに書いてある。
しかし、製品パッケージには画像の送信と表示が同期する点が製品のウリの1つとして紹介されており、これに期待して他製品と比較した結果、本製品を選択するユーザーもいることが予想されるため、こうした利用できない問題にも対処して欲しいところだ。また、対処できない場合にはパッケージに詳しい動作環境を記載するべきだろう。
もちろん、どちらの方式を選択した場合にも、外部ネットワークから撮影した画像をサーバー上で確認できる。また、Webカメラを接続したパソコンにアクセスして画像を表示するわけではないので、最後に撮影した画像であればパソコンの電源をオフにした状態でも確認できるのは便利な点だ。
さらにプチ中継では、撮影エリアの動きを検出して撮影を開始する「動き検出」機能も用意されている。動き検出機能では、検出感度や範囲を設定でき、例えば、撮影対象の一部を検出位置として設定して、その部分の変化をトリガーにFTPサーバーへと転送を開始することも可能だ。
また、動きを検出した旨を指定したメールアドレスに通知できる。ただ、画像自体は添付されないので、具体的にどのような変化があったのかをメールから確認できないのは残念だ。しかし、事前に携帯電話でも表示可能な画像サイズに設定しておけば、メールを確認した後に、転送先のアドレスにアクセスして確認する方法も考えられるだろう。このほか、動き検出機能では撮影開始時にサウンドを鳴らす機能も用意されている。
動き検出画面。検出範囲を指定することで、指定エリアの変化量を検知して撮影を開始することもできる
動き検出時にメール送信を選択すると、指定したメールアドレスに通知が行なわれる。メッセージは任意の内容に変更が可能だ
このほかプチ中継には、ムービージェネレーターというスターメディアソフト製の動画作成ソフトが添付されている。同ソフトを利用することで、プチ中継で撮影した画像を組み合わせてムービーファイルの作成が可能で、保存した画像を必要に応じてムービー化してみるのも良いだろう。もちろん、ムービージェネレーター自体は単体でも利用できるので、パソコンに保存した画像や、デジタルカメラで撮影した画像で動画を作成してみるのも面白いかもしれない。なお、プチ中継 Light版には同ソフトやiアプリ「パラボトロン モバ」など通常版から省略されている機能があるので、Light版購入時には注意が必要だ。
ちなみにプチ中継 カメラ付に付属するMiniCam 2は、販売元のリンクスインターナショナルのサイトを見ると、製品単体で1,680円前後で販売されているという。一方、通常版とカメラ付版との差額は、単体価格と同額の1,680円であるので、価格面でのお買い得感はないようだ。もちろん、動作確認がとられている安心感はあるが、他に気に入ったWebカメラが店頭にあるのならば、そちらを選択しても価格面の損はないだろう。なお、動作が確認された製品はMiniCam 2のほかに、エレコムやマクセル、サンワサプライ製品などが挙げられる。詳しくはプチ中継の製品ページに記載されているので、そちらを確認して欲しい。
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URL
プチ中継シリーズ 製品情報
http://www.parabolica.co.jp/product/pbcpt/index.html
V-Gear MiniCam 2 製品情報
http://v-gear.jp/products/list.asp?ProdID=AMVG1-010-043
パラボリカ
http://www.parabolica.co.jp/
リンクスインターナショナル
http://www.links.co.jp/
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