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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
トレンドマイクロ9月度レポート、Blasterは減少傾向、次はSWENに注意

 トレンドマイクロは3日、2003年9月度の「ウイルス感染被害マンスリーレポート」を発表した。感染報告件数は3,511件で、2003年8月度の5,266件より減少している。

 このレポートは、2003年9月1日から30日にかけて、同社サポートセンターに寄せられた問い合わせをまとめたもの。2003年9月度の上位には、先月はWORM_MSBLASTに含まれて集計された「WORM_NACHI.A(Blaster.D)」が1位、2位には「WORM_MSBLAST(Blasterウイルス)」(先月1位)、3位には「WORM_KLEZ」(先月3位)がランクイン。

 ランキング1位のWORM_NACHI.Aは、被害件数810件と8月度の被害件数789件を上回る勢い。2位のWORM_MSBLASTでも、被害件数310件と3位WORM_KLEZ(169件)を引き離している。ただしトレンドマイクロでは、Blaster関連の感染報告は依然多いとしながらも、沈静化に向かっているという。

 また、送信者を詐称してウイルスを添付したメールを送信するワームにより、スパムメールが増加していることを指摘。「ワームの送信した大量のメールが、宛先不明などのエラーで送信者に設定されたアドレスに戻ってしまい、悪質なスパムメールになっている」という。特に9月度レポートで6位にランクされた「WORM_SOBIG」によるスパムメールの問い合わせが増加。「このようなスパムメールを防ぐためには、メールソフトなどのコンテンツフィルタリング機能を推奨する」としている。

 さらに9月度の新種ウイルスとして、5位にランクした「WORM_SWEN.A」を解説。WORM_SWEN.Aは、Microsoftからのアップデートプログラムに偽装して感染活動を行なうウイルスで、メールをプレビューしただけで感染する可能性がある。共有フォルダやP2Pソフト「Kazaa」、チャットシステム「IRC」などを通じても感染する。「WORM_SWEN.Aが送信するメールには、マイクロソフトからのメールに見せかけたものも。国内でも感染が拡大する方向にある」とし、注意を呼びかけている。

ウイルス感染被害マンスリーレポート 2003年9月度
順位 名称 種類 被害件数
(8月度)
被害件数
(9月度)
1位 WORM_NACHI.A ワーム型 810件 -
(MSBLAST.Dの件数:789件)
2位 WORM_MSBLAST ワーム型 310件 2413件
3位 WORM_KLEZ ワーム型 169件 197件
4位 VBS_REDLOF VBScript型 144件 187件
5位 WORM_SWEN.A ワーム型 124件 -
6位 WORM_SOBIG ワーム型 105件 -
7位 BUGBEAR ファイル感染型 98件 85件
8位 JAVA_BYTVERIFY.A その他 66件 57件
9位 BKDR_LASTRAS.A バックドア 64件 -
10位 WORM_RANDEX ワーム型 36件 -


関連情報

URL
  2003年9月度マンスリーレポート
  http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2003/mvr0309.htm

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(鷹木 創)
2003/10/03 16:38
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